【不登校・行き渋り】今 じんこさんに聞く “行き渋り”のその後、どうですか?
昨年インタビューした今 じんこさんに聞きました “行き渋り”のその後、どうですか?
昨年、子どもの行き渋りで悩んでいた今 じんこさんに再度取材。学校以外の居場所を柔軟に活用したり、また登校するようになったりと、それぞれの展開が。
Afterwards:わが子の年齢や興味に応じて家庭学習と居場所をハイブリッドで
●今 じんこさん:『学校に行かない君が教えてくれたこと』著者 (長男 現在小学6年生) 小6と小3の兄弟の母。著書『学校に行かない君が教えてくれたこと』(オーバーラップ)では長男が行き渋りから、学校に行かない選択をするまでを描く。
『学校に行かない君が教えてくれたこと』
LEE2023年10月号より。入学直後に始まった息子さんの行き渋りと、学校に行きたくないわが子を受け入れられない今さん。親子の葛藤が伝わりました。
家庭教師、ICT教材、フリースクールに塾も活用
今さんの長男は小1から行き渋りが続き、小2の夏休み明けから完全に不登校に。無理をして学校に通った息子さんは疲弊し、付き添い登校などを続けた今さん自身も体調をくずしたことから、まずは休むことを優先したと言います。 「しばらくは新たな居場所も探せなかったのですが、行き渋りを始めた頃から家庭教師に来てもらっていたんです。当時から息子と学校がマッチしていないのはわかっていたので、ほかにも学ぶ場所や信頼できる大人とのつながりができればと思って。リサーチすると子どもと先生の相性がすべてだとわかり、5社ほどに来てもらい、息子がピンとくる先生を探しました。完全に不登校になってから新たなつながりを作るのはしんどいので、この選択はよかったなと思います」 その後は、さまざまな方法や居場所を活用することに。 「4年生からはICT教材(タブレットやPCを活用した教材)での学習にはまりました。学校に登校しなくても、ICT教材等を利用した家庭学習で出席扱いになる制度が文科省によって定められています。わが家もこの出席認定を利用し、息子の自己肯定感がアップしました。出席認定を得るためにと親が前のめりになるのはよくないかと思いますが、子ども本人の希望での制度利用はとてもよいと思います。 6年生の現在は、複数のサードプレイスや、自分のペースで学べる個別指導塾にフィットして楽しく通っています。“ハイブリッドスクーリング”という言い方もあるように、一つに決め込まず、家庭学習をしながら、その時期に合った居場所をあれこれ活用していい。息子にはこのかたちが合っているみたいです」