中国、財政赤字拡大と大幅利下げの可能性-エコノミストらが予想
(ブルームバーグ): 中国は国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率を30年ぶりの高水準に引き上げ、2015年以来の大幅な金利引き下げを行う可能性がある。共産党指導部が積極的な景気刺激策を打ち出す方針を示したことを受け、エコノミストらはこう予想している。
少なくとも中国の証券会社7社が来年の財政赤字目標はGDP比4%に達し得ると想定。1994年の大規模な税制改革以来、最も高い赤字水準となる。中国政府は伝統的に財政赤字を対GDP比3%以下に抑えてきた。
証券6社は、来年の政策金利引き下げ幅を40-60ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と予測。複数の外資系銀行による以前の見通しに追随した。
エコノミストらの最新予想は共産党中央政治局の会議を踏まえ、9日遅く以降に発表された調査リポートに盛り込まれた。
粵開証券のエコノミストらは政治局の会議について、「経済の持続的な改善を推進し、市場の信頼を高めるという指導部の決意が十分に反映された」と10日のリポートで指摘した。
国営メディアの報道によると、習近平国家主席は10日、中国は今年の経済成長目標達成に十分自信を持っていると述べた。貿易やテクノロジーを巡る戦いに勝者はいないとの考えも示したという。
原題:China Economists Ramp Up Expectations for Rate Cuts, Spending (抜粋)
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