「ユニクロ」、40周年記念展をパリで開催 柳井会長やクレア・ワイト・ケラーが登壇
今年で40周年を迎える「ユニクロ(UNIQLO)」が、フランス・パリで特別展「The Art and Science of LifeWear: What Makes Life Better? 」を開催中だ。会期は10月1~5日で、開幕前日には柳井正ファーストリテイリング会長兼社長や大矢光雄 東レ社長、9月に「ユニクロ」クリエイティブディレクターに就任したクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)らが登壇する記者会見も実施。パリ・ファッション・ウイークに合わせて現地を訪れている各国のメディア関係者に、「ユニクロ」の40年の道のりと、その背景にあるアートとサイエンスの世界を伝えた。 【画像】「ユニクロ」、40周年記念展をパリで開催 柳井会長やクレア・ワイト・ケラーが登壇
展覧会は「ユニクロ」の服作りの根幹にある“LifeWear”というコンセプトを、ユニークな展示やインタラクティブなインスタレーションを通じて紹介する大規模な没入体験型イベントとなっている。ヴァンドーム広場に構えるイベントスペースの地上階で、“LifeWear”を象徴するアイテムをインスタレーションとプロジェクションマッピングとともに展示する。地下スペースでは、長年の戦略的パートナーであり、世界有数の素材メーカーである東レとの協業で独自に開発されたテクノロジーの秘密を、視覚と感覚に訴えるフォトジェニックな展示方法で解き明かす。同展は、誰でも無料で入場可能なイベントとして開放されている。
「服は個性を作る部品」
会見に登壇した柳井会長は、「個性とは服にあるのではなく、人にあるものだと考えております。ファッションは人の魅力を引き出すために存在しています。いわば服とは、自らが選んだ個性を組み立てる部品です」と、パリ・ファッション・ウイークに集まるメディア関係者に「ユニクロ」のファッションに対する考えを示した。さらに、「使い捨ての服ではなく、長く着られる究極の普段着。それが“LifeWear”の哲学です。シンプルかつ高い機能性と耐久性、しかも毎年そのパフォーマンスを向上できるよう努力してまいりました。そんな“LifeWear”の価値を実現する基盤を支えているのが、まもなく創業100周年を迎える東レとのパートナーシップです」と続けた。