92歳のシスター・鈴木秀子「老いてなにもできなくなるのでなく、適切なタイミングでその時がやってくるだけ」。いつかおとずれる<老い>を肯定するための考え方
◆老いは、ちょうど良いタイミングでやってきた 私たちの人生は、時間が流れていくなかで、その都度、出来事が起きるのではなく、出来事がその人に適切なタイミング=「時」をつれてやってくるのだと私は解釈しています。 ということは、若いころ、あんなに元気でなんでもできた自分が、時間が経って年老いてなにもできなくなってしまったのではなく、自分にとって適切なタイミングで「老い」という「時」がやってきた、ととらえることもできます。 だから、過去のことを悔やむ必要はありません。未来を憂う必要もありません。 老いは、ちょうど良いタイミングでやってきたのですから。 それを否定せず、受け入れて、「いま」を精一杯生きることができれば、その先には適切な「未来」があなたを待っています。 そうして「すべては必然」と肯定できれば、あなたの中心にぶれない軸ができ、人生でもう迷うことはすくなくなっていきます。 なにも難しく考えなくて大丈夫です。 人間にとってもっとも幸福なのは喜び楽しんで一生を送ることなのですから。 ※本稿は、『あなたは、そのままでいればいい』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
鈴木秀子
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