税金のブラックボックスは国会議員だけではない 全国で最も海外視察が多い福岡県議会「費用知りたいなら情報公開して」 してみたら・・・1か月たっても公開されず
■議長「情報公開請求を行えば費用を明らかにする」 記者Q 請求というのは情報公開請求?口頭での確認では情報は出せない? 福岡県議会事務局 津留克史 次長「基本的には情報については情報公開請求になると考えております」 香原議長も視察の費用について、「情報公開請求を行えば明らかにする」と述べるにとどめています。 福岡県議会 香原勝司 議長「基本的には予算ですからこの予算についてしっかりと(情報を)出していくということは必要であるというふうに思っていますし、詳細については情報公開をして頂ければわかることでありますので」 ■去年49人の議員が海外視察 公費負担は少なくとも8000万円 福岡県議会の昨年度の海外視察は、ハワイやオーストラリアなどあわせて11回。 参加した議員は49人で公費での負担額は少なくとも約8000万円にのぼっています。 ■「費用や報告書」情報公開してみたら RKBは4月23日、福岡県議会に対し昨年度からこれまでに実施した海外視察について、報告書や費用などの情報を公開するよう請求しました。 ■開示決定は原則15日以内 RKB 野島裕輝記者(5月30日)「今回、福岡県議会に対し情報公開請求を行いましたが、肝心の費用については1か月が経った今も、情報は開示されていません」 情報を開示するかどうかは原則として、請求日から15日以内に決定されます。 ■議会事務局から延長通知「審査に時間を要する」 しかし、今回視察の費用について「審査に時間を要する」として開示する期限が延長されました。 請求から1か月以上が過ぎた今も情報が開示される日にちすら決まっていません。 ■視察の成果は?報告書の作成義務もなし そもそも福岡県議会では海外視察について報告書の作成義務がなく、ホームページなどで公開もされていないうえ、費用の上限もありません。 ■九州の県議会 福岡以外は報告書を公表 一方、去年10月にドバイを視察した福岡市議会は、ホームページ上に報告書を掲載。