税金のブラックボックスは国会議員だけではない 全国で最も海外視察が多い福岡県議会「費用知りたいなら情報公開して」 してみたら・・・1か月たっても公開されず
RKB毎日放送
使い道を示す必要がない政策活動費などをめぐり、自民党の国会議員に国民の厳しい目が向けられています。しかし、地方議会にも税金をめぐるブラックボックスがあります。 【写真で見る】ハワイ、オーストラリア、ドバイ・・・ 年に11回の海外視察 公費を使う海外視察の回数と費用が全国で最も多い福岡県議会では、海外視察費用の上限も、報告書公表の義務もありません。「費用も内容も分からない」果たしてこのまま見過ごしていていいのでしょうか。 ■ハワイ・オーストラリア 海外視察は年に11回 福岡県議会 香原勝司 議長「県議会の海外視察のあり方に主体的に見直しを行う必要があると考えております」 福岡県議会の香原勝司議長と主要4会派の代表は30日海外視察について経費の削減や公表方法などを見直すことを決めました。「見直し」を宣言せざるを得なくなった福岡県議会。その発端となったのが、県議16人が4月に行った南アフリカなどへの海外視察です。 ■急遽追加したドバイ視察 なぜ? この際、当初の予定にはなかったアラブ首長国連邦の中心都市・ドバイを2泊3日の日程で視察しています。 なぜドバイに行く必要があったのか。 5月7日の会見で香原議長と各会派の代表は、「福岡県の参考になる点が多いことなどから視察先に選定した」と釈明。 ■議長は「内容適切」主張も費用は公表せず そのうえで、費用面も含め「内容は適切だった」と強調しました。 福岡県議会 香原勝司 議長「費用というものは確かに大事だと思いますけど、それよりも成果というものが非常に大事だというふうに思っておりますんで、やはりこの成果をしっかりと上げていき、県民の皆さんにご理解をしていただくということが重要なことであるという認識をもっております」 しかし、その費用についてこの日の会見ではなぜか公表されませんでした。 福岡県議会事務局 津留克史 次長「(視察の見積もりは)あくまでも概算なのでその数字が独り歩きしてはいけませんのでその額については控えさせていただきたいと思います。支払いが確定したあとにはそういう情報も請求していただければお出しすることは可能だと考えております」