新大関大の里、元横綱の師匠にぶつかり稽古「なまった体を戻す上で」“地獄の約7分間”
大相撲の新大関・大の里(24=二所ノ関)が30日、福岡市西区の部屋で九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて本格的な稽古を開始した。 【写真】ぶつかり稽古で師匠・二所ノ関親方の胸を借りる大の里 秋巡業は「アデノウイルス感染」で途中離脱した。相撲をとるのは約半月ぶり。申し合いで12番、胸を出した後に待ち構えていたのが師匠の元横綱稀勢の里の二所ノ関親方。ぶつかり稽古で胸を出してもらい、“地獄の約7分間”で土俵に転がされまくった。 大の里は「なまった体を戻す上でありがたかった。限られた時間しかないのでここからしっかり仕上げていきたい」 さらに上の番付、横綱への期待も高まる中、師匠から「横綱の魂」を注入された。「今日からしっかり初日に向けて仕上げていきたい。体力が落ちていたので(師匠が胸を出してくれたのは)よかったです。いいものをつかめたと思います」。 秋場所で2度目の優勝を飾り、大関まで駆け上がった。九州場所も間違いなく主役の1人。その重役を務めるべく、泥まみれでスタートを切った。