【ムエタイ】衝撃KOも八百長が発覚!「スムーズに倒れすぎ」罪状はどうなる?
10月28日(月・現地時間)タイ国・王立空軍青少年ボクシングスタジアムにて行われた『スックムエタイパンタミット』のメインでは、吉成名高とも1勝1敗の強豪シューサップ・ソー・サラチープ(タイ)が3R パンチでKO負けを喫した。 しかしその”わざとらしい”負けぶりに物言いが付き、調査が行われると、シューサップが自身のみの八百長を白状。法的措置が検討されている。 【フォト・動画】わざとらしくローキックでダウン!パンチで崩れる様子 シューサップは16年、日本のムエロークにWMC世界ピン級王者として登場し、当時15歳の吉成名高と対戦。シューサップが体重超過するも、名高はグローブハンデを受け付けず、シューサップの首相撲テクニックの前に敗北した。 昨年12月のRWSでは[ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦]として、吉成と2度目の対決をすると、吉成の左ストレートで失神KO負け。この試合で吉成は、外国人として史上初のラジャダムナンスタジアム3階級制覇を成し遂げている。 今回の試合、相手は元7チャンネル王者のティーヤイ・ティーデット99(タイ)。 試合は5Rのムエタイらしく1、2Rは互いにほぼ様子見。シューサップが左ミドル、相手はたまにインローを蹴る。 しかし3R、相手の左インローでシューサップがあからさまにバランスを崩すと、相手の返す右ローでシューサップが大きくこけ、ダウン!足が効いていたのか。 そして相手が右ローからの左右フックを放つと、棒立ち気味に再度ダウン!相手は小さく首をかしげる。 レフェリーが試合を止め、担架が運ばれた。 この不審な負けに、シューサップに賭けたギャンブラーたちが抗議。SNSやアップされた動画でも「シューサップがこんなパンチで倒れるわけはない」「あまりにもスムーズなローキックでの倒れ方」と疑問が呈されている。 そして『SMMムエタイ・デイリー』誌によると、プロモーターやタイプロボクシング協会たちの調査・尋問により、シューサップが片八百を白状。わざと負けることで、15万バーツ(約70万円)の報酬を受け取っていたと言う。 八百長を持ちかけた者も判明し、現在は法的措置を進めているとのことだ。 ムエタイに於いての八百長に対する罰則は、1999年に制定されたムエスポーツ法に明確に定められており、八百長依頼者、実行した選手共に5年以下の禁固刑または10万バーツ以下の罰金、もしくはその両方と規定。 2022年5月に発覚した八百長試合(負けた方が八百長依頼者に加担)はライセンス剥奪で出場資格が停止、罰金3万バーツと執行猶予付の懲役6カ月が言い渡されている。