返済中の住宅ローン変動金利引き上げで返済額はいくら増える? 銀行員が自分のケースでシミュレーション!
5年ルールの途中なら返済額はそのままだが、実際は利息が増え元金が減る
紹介したケースはシミュレーション結果をわかりやすくするために、金利引き上げからすぐ返済額が変わるという事例です。 しかし、変動金利には「5年ルール」を設けている銀行もあるため、実際にはまだ5年ごとの期間中で、返済額が変わるのは次の5年目からという人もいます。 例えば、借り入れから13年目の人は2年後の15年目(5年ごと×3回目)から金利変更後の返済額になるといった具合です。 そのため、5年ルールの期間中は返済額が変わらないことになりますが、その内訳では、利息が増えて元金が減っている点に注意してください。
まとめ
今回は現在の金利引き上げレベルで、どのくらい返済額が増えるかに重点を置いて述べてきました。 金利は確かに上昇するため、返済額が増える場合もあります。しかし、現時点の返済額増加なら、影響も決して甚大なものではないと思います。 それよりも大事なのはこれからです。繰り上げ返済や固定金利への切り替えも選択肢の一つです(ただし、変動金利引き上げよりもさらに金利が上がることになりますが)。 また、他の銀行へ借り換えを考えている人もいるかもしれません。自分はどうするか? 金利上昇後の返済増加額と比べながら考えてみてはいかがでしょう。 【関連記事】 >>住宅ローンの繰り上げ返済はやめたほうがいい? 銀行員が事例をもとにデメリットなどを解説! >>住宅ローンの借り換えの進め方、注意すべきポイントとは? 銀行員が基礎から解説! この記事が参考になれば幸いです。
加藤隆二