「話がつまらない人」はこれができていない…テレビニュースが徹底する"冒頭15秒・75文字”の法則
■ニュースの全体像を15秒以内の短い説明で伝える 結論を述べるときは、短くまとめることも大切です。 テレビのニュースを思い出してください。 まずアナウンサーが顔出しをして、最初の1~2文を読みます。 次にVTRが流れて、ニュースの詳しい内容へと入っていきます。 NHK、民放問わず、どのニュースも、基本的にはこの流れで作られています。 アナウンサーが顔出しをして伝える最初の1~2文を「リード」といいます。 リードは、話題や伝えたいことが分かりやすく簡潔にまとめられています。 例えば、 ---------- 「今日、気象庁は東京でソメイヨシノが開花したと発表しました。平年より5日早く、去年より4日遅い開花です」 「メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、昨日行われたパドレス戦に出場し、2本のホームランを放ちました」 ---------- というような感じです。 リードは、ニュースの全体像を15秒以内の短い説明で伝えます。 新聞などの文字コンテンツであれば、意味が分からないときには、また見出しに戻って読み直すことができます。 しかし、テレビのニュースは聞き逃しても、録画していない限り前に戻って再生することができません。必ず一度で伝えなければいけないのです。 ■多くのテレビCMも15秒・75文字で情報を伝えている そのため、「これからこんな内容のニュースを伝えますよ」と予告して、視聴者に情報を受け取る態勢を整えてもらう必要があります。リードを聞いて、興味のあるニュースであればより集中して聞くこともでき、興味がなければ聞き流すという判断ができます。 時間にしてわずか15秒程度ですが、その力は大きく、この短い説明だけでもニュースの概要をつかむことができます。 放送の尺がないときは、リードだけで伝えることもあるくらいです。 15秒は、文字数にすると約75文字です。 とても短い気もしますが、多くのテレビCMも15秒です。 たったの15秒でも、しっかりと情報を伝えることができるのです。