台風3号が大型で「非常に強い」勢力に 先島諸島に最接近 暴風や高波等に厳重警戒
台風3号が今日24日(水)午前3時に大型で「非常に強い」勢力に変わりました。このあと先島諸島に最接近する見込みで、暴風や高波、高潮、大雨に厳重な警戒が必要です。
大型で非常に強い勢力へ
台風3号は、今日24日午前3時に大型で「非常に強い」勢力に変わりました。大型で非常に強い台風とは、最大風速が33m/s以上54m/s未満で、風速15m/s以上の強風域の半径が500km以上800km未満の台風を言います。 台風3号は午前3時現在、西表島の南を1時間におよそ20キロの速さで北西に進んでいます。このあとも北西方向に「非常に強い」勢力を維持しながら進み、先島諸島(石垣島や与那国島など)に最接近する見込みです。 すでに非常に強い風が吹き、海上ではうねりを伴い大しけとなっている所もあります。今後はさらに猛烈な風や猛烈なしけ、潮位が上昇する恐れもあります。また、今夜にかけては線状降水帯が発生し、災害の危険度が急速に高まる可能性もあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫、暴風や高波、高潮にも厳重に警戒してください。
台風の暴風 家の中で いるべき所は
台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。 具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。
高潮時に危険な場所は?
台風など発達した低気圧が接近すると、高潮が発生しやすくなります。高潮の時に危険な場所には、次の5つです。 ①海岸付近の低い土地です。海抜ゼロメートル地帯などでは、海水が海岸堤防を超えると、猛烈な勢いで流れ込んできます。 ②海底が遠浅の所では、強い風によって、大量の海水が海岸へ吹き寄せられるだけでなく、海水の戻りが妨げられるので、海岸へ吹き寄せる海水の量が更に増えます。 ③河口部は、海からの高潮に加えて、川の増水による洪水の危険度も高まります。 ④湾奥部は、狭い所に海水が集まるので、水位が上がりやすくなります。湾の長さが長いほど、強い風によって海水が吹き寄せられて、海水面が大きく上昇します。 ⑤V字谷など、急に奥が狭まっている地形では、押し寄せた波が一か所に集中するので、急に波が迫ってくることもあります。 高潮の恐れがある場合は、このような所から避難して、絶対に近づかないでください。
日本気象協会 本社 日直主任