片づけのプロはずっと同じ収納グッズを使わない!? クローゼットが使いやすくなる収納のコツ
シンプルな片づけの仕組みを作る
お子さんの年齢に合わせて、服のしまい方や管理方法をわかりやすくしましょう。 「取り出す→着る→洗濯(の場所に置く)→しまう」というサイクルが簡単にできるように、「それぞれワンアクションでできるようにする」などの工夫をしてみてください。 クローゼットを開けて、台を持ってきて、乗って、ハンガーから服を取る……では、大人でもめんどうになってしまいます。これを「クローゼットを開けて、取る」くらいシンプルなアクションでできるようにしてあげるといいですね。 収納方法でいえば、例えば幼稚園や保育園に通っているお子さんは、制服の置き方が園と家で異なると混乱してしまうことがあります。園で制服をハンガーにかける場合は、家でもハンガーにかけるようにしてあげるとすんなりとできるようになるかもしれません。
ちょっとでもできたことはほめる!
できたことをいっぱいほめてあげると、子どもはうれしくて何回でもやりたくなり、それが習慣化につながります。自分で服の準備や片づけができたときは、思いっきりほめてあげてくださいね。 これは小さい子だけに限りません。小学生や中学生、大人だって、ほめてもらえることは大きなモチベーションになります。年齢が上がると「ほめる」よりも「感謝する」方が素直に受け取ってもらえるので、「すごいね!」「ありがとう!」「助かったよ!」など、相手に伝わりやすい言葉で気持ちを伝えてあげてください。 服のしまい方や管理方法についてお子さんと話すときも、声かけが大切です。急に「ちゃんとしまって!」と言うだけでは、どうやってしまうのかわからないはずです。「一緒にやってみよう」と声をかけ、実際にやって見せながら手順を説明し、どうやって服をしまって管理をすれば気持ちよく過ごせるのかを教えてあげるのです。 1回だけでは覚えきれないこともあるかもしれないので、できるまでやさしく声かけをしてあげましょう。まずは服をクローゼットの前に持って行くだけでもOK。できたことをほめてあげてください。少しずつできることが増えれば、服をきれいに片づけて生活することが快適ということがわかってもらえます。 夏服は薄くて扱いやすいので、服の管理をバトンタッチするのにいい機会。ママの家事も1つ卒業できるかも!ぜひこの夏の衣替えは、親子一緒に仕組みを作るところから始めてみてくださいね。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。