1年前のリラード獲得は失敗!? バックス、イースト最下位の苦戦ぶりに米記者「厳しい選択を迫られるかも」
ミルウォーキー・バックスは今季、開幕6試合を終えて1勝5敗でイースト最下位に沈んでいる。ヤニス・アデトクンボ、デイミアン・リラードというスーパースターを擁しながら苦戦を強いられており、2023年9月のリラード獲得を巡るトレードは失敗だったとの見方が出始めている。『Sports Illustrated』のマット・レビーン記者が伝えた。 2020-21シーズンにリーグ優勝を果たし、18-19シーズン以降はイーストの上位争いを繰り広げてきたバックス。しかし、昨季開幕前にドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)や将来のドラフト指名権を複数放出してポートランド・トレイルブレイザーズからスコアラーのリラードを獲得するも、守備の脆さから勝利を落とす試合も増え、シーズン途中にはヘッドコーチも交代となった。 昨季は最終的に49勝33敗でイーストの第3シードを手にするも、アデトクンボを負傷で欠き、プレイオフ1回戦でインディアナ・ペイサーズにシリーズ2勝4敗で敗れてシーズン終了となった。 今季はここまでアデトクンボが平均31.0得点、リラードが平均26.2得点を挙げているが、開幕戦勝利のあとはまさかの5連敗でイースト最下位に沈んでいる レビーン記者は、「ブレイザーズが長年のスターPGであるリラードを放出する難しい決断を下した時、多くの人々は(この取り引きを)バックスの勝利とみなした。ブレイザーズはチームの象徴を手放した一方、バックスはトレードでベストプレイヤーを獲得したのだ」と約1年前を回想。「しかし、約1年が経過してみると、ブレイザーズがリラードのトレードで勝利するかもしれない」と、見立てている。 「バックスはリラード獲得後に周囲の期待に応えられず、長期的にはブレイザーズに利益をもたらすことになるかもしれない。バックスは現在1勝5敗で、5連敗中だ。このままの状況が続けば、バックスはリラードか相棒のアデトクンボを移籍させるなど、厳しい選択を迫られるかもしれない。どちらかの動きが実現すれば、ブレイザーズはバックスから複数の将来の1巡目指名権を受け取っているため、その恩恵を受ける可能性が高い」 バックスにとって今季は、勝負のシーズンとなる様相を呈している。
NBA Rakuten