日ハム清宮は「夢先生」として子供達に何を語ったのか?「ホームランがなくなれば僕じゃない」
北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎内野手(20)が19日、日本サッカー協会(JFA)と日本プロ野球選手会(JPBPA)のコラボレーション企画「JFA こころのプロジェクト 夢の教室」で夢先生を担い、東京・江東区の区立東雲小学校で5年1組の児童33人を前に熱弁をふるった。 日本ハムのユニフォーム姿で登場した3時限目は、体育館でキャッチボールや身体を動かすレクリエーションを介して児童たちと交流。上下グレーのスーツと濃紫のネクタイ姿に着替え、教室へ移動した4時限目は人生で初めて教壇に立ち、夢を抱き続けることの大切さを伝えた。 清宮はあらかじめスマートフォンのメモ機能に収めてきた、自身に関するこれまでの映像や画像などを駆使。後ろの席までしっかりと響く、わかりやすい言葉を介して自らの野球人生を振り返りながら、夢をかなえるキーワードとして「ポジティブシンキング」と「自分を信じること」をあげた。 「(授業の)練習をしたときに自己紹介みたいになることが多かったので、伝えたいところ、大事なところをたくさん覚えてもらうような感じにしました。自分の言葉が響くのか、ちゃんと伝わるのかと思っていましたけど、みんなの反応を見ると素直に聞いていてくれた。パワポで作った資料を使って、英語でプレゼンテーションをした早実時代の授業がよかったのかもしれませんね」 大役を務め終えてホッとした表情を浮かべた清宮は、体育館でのキャッチボールではスローイングを封印し、軽めのトスにとどめていた。シーズン終了後の10月下旬に、以前から痛めていた右ひじを手術。年明けの春季キャンプでの完全復帰を目指して、リハビリに取り組んでいるからだ。 開幕前を振り返れば、3月3日の横浜DeNAベイスターズとのオープン戦で、ファウルを打った際に右手首を痛めてそのまま交代。右有鉤骨骨折と診断され、5日に骨片の除去手術を受けた影響で、一軍昇格は5月24日の埼玉西武ライオンズ戦と大きく出遅れてしまった。 まさに手術に始まり、手術で終えたプロ2年目は81試合に出場。250打数51安打の打率.204、7本塁打、33打点の成績を残した。ルーキーイヤーの53試合、160打数32安打、打率.200、18打点から少なからず伸ばしたものの、清宮が何よりもこだわる本塁打数は横ばいで推移している。