一般廃棄物に産業廃棄物を混ぜて不法投棄 10年間で1000万円を不正に得たか 社長を逮捕
北海道・小樽警察署は11月28日、廃棄物処理法違反の疑いで、小樽市の廃棄物収集運搬会社「大森産業」の社長・大森富美雄容疑者(74)を逮捕しました。 大森容疑者は従業員と共謀の上、2024年5月1日から31日までの間、一般廃棄物を積んだ収集車に産業廃棄物を混ぜて運搬し、計約49トンを一般廃棄物処理施設に不法に捨てた疑いが持たれています。 警察によりますと、4月に「大森産業が不正にゴミを処理しているかもしれない」と情報提供があり、6月に会社を捜索し、押収した証拠品や従業員の事情聴取などから大森容疑者の逮捕に至ったということです。 「大森産業」は複数の食品製造工場から食肉や野菜くずなどの産業廃棄物を回収していました。 警察によりますと、会社から押収した資料からは、少なくとも10年以上前から一般廃棄物に産業廃棄物を混ぜていた可能性があるということです。 一般廃棄物の処理費用は産業廃棄物の処理費用より安く、警察は10年間で約1000万円の利益を不正に得ていたとみて捜査しています。 警察の調べに対し、大森容疑者は「産業廃棄物に一般廃棄物を混載していたのは事実です」と容疑を認めています。 警察は余罪や共犯者についても調べを進めています。