トルコ中銀、6会合連続で金利据え置き-利下げ近づいていると示唆
(ブルームバーグ): トルコ中央銀行は19日、政策金利を据え置いた。利下げ開始を急いでいないと示唆する一方で、追加引き締めの可能性への言及を削除し、利下げに近づいていることをほのめかした。
カラハン総裁率いる金融政策委員会(MPC)は1週間物レポ金利を50%で維持。ブルームバーグが調査したエコノミスト全員の予想に一致した。
MPCは政策判断に伴う声明で、「インフレに重大かつ持続的な悪化が予想される場合、効果的に金融政策手段が活用される」とガイダンスの文面を変更。従来は必要であれば追加利上げを行うと明示していた。
MPCは過去においてインフレの主因だった内需が冷え込みつつあり、7-9月(第3四半期)の指標に基づくと物価押し上げの圧力は「後退している」と指摘。根強さが続くサービスのインフレも10-12月(第4四半期)に改善するだろうとの見方を示した。
10-12月のインフレ改善見込みが強調されたことで、年終盤の利下げに対する期待が浮上した。
トルコ経済銀行のシニアエコノミスト、オカン・エルテム氏は「今回の声明は、11月の利下げ開始を予想する当行の見方を支持していると考える」と述べた。ゴールドマン・サックス・グループやバークレイズも同月の利下げ開始を予測している。
原題:Turkey Hints Rate Cut Is Closer After Sixth Straight Hold (3)(抜粋)
--取材協力:Tugce Ozsoy、Joel Rinneby、Patrick Sykes.
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Beril Akman, Baris Balci