最終日、早朝に首位だった中野麟太朗は惜しくも3位でマスターズを逃す【アジアパシフィックアマチュア選手権・最終日】
たしかに追い込まれなければ実力が発揮できないというのでは困るが、感情をボールに乗せたプレーはギャラリーを魅了する。また、優勝したディンは中野のことを、「落ち着いてプレーできる良い選手だと思います。プレー中に苛立つこともありますが、彼は自分をコントロールするのが上手いと思います」と評価している。また、応援に駆け付けていた早稲田大学ゴルフ部の斉野恵康監督は「中野のターニングポイントとなる大会だったと思います。ポテンシャルは贔屓目なしに優勝したディン選手とそん色ない。ディン選手のようにトラブルになっても冷静に対処して、残念なボギーやダボをなくしていくことが次へのステップだと思います。情熱を持ってプレーすることで観客を魅了し、冷静さを保って不必要なボギー、ダボをなくしてスコアをまとめる全ホールバーディを狙えるポテンシャルを彼は持っていると思っていますし、それに向かって指導していきたいですね」と話す。 今回はアマチュアの試合にも関わらず、最終ラウンドでは中野に付いて回るギャラリーが多くいて、お手製の中野の名前入りのタオルマフラーを持参する人も。この試合でのマスターズ出場は叶わなかったが、今後の日本ゴルフ界を盛り上げてくれる選手というのは間違いなく、今後の活躍に期待したい。 まずは、今週10日~13日の日程で、東京ゴルフ倶楽部で開催される日本オープンに出場するので、お近くの方は足を運ばれて、トッププロと一緒に期待のアマチュアを観戦するのはいかがだろうか?
日本人選手10人の最終成績
3位/10アンダー/中野麟太朗(ナショナルチーム・早稲田大) 4位/9アンダー/丸尾怜央(日章学園高) 5位T/7アンダー/隅内雅人(日本大) 7位/5アンダー/小林翔音(日本大) 8位T/4アンダー/福住修(専修大) 19位T/1オーバー/本大志(ナショナルチーム・アリゾナ大) 24位T/2オーバー/松井琳空海(四国学院大学香川西高) 30位T/4オーバー/古瀬幸一郎(東北福祉大) 43位/9オーバー/佐藤快斗(ナショナルチーム・東北福祉大) 56位T/17オーバー/豊島豊
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