最終日、早朝に首位だった中野麟太朗は惜しくも3位でマスターズを逃す【アジアパシフィックアマチュア選手権・最終日】
続く、パー3の13番では、中野が意地を見せバーディとし、3打差。14番(パー4)はともにパー、15番(パー4)はともにバーディ、16番(パー4)、17番はともにパーと、差は縮まらない。 第3ラウンドの最終ホールは、池のプレッシャーに勝てればイーグルも狙える18番(パー5)。ティーショットで中野もディンも同じ左バンカーに入れるも、より左のディンは木が邪魔で池の手前にレイアップ。対する中野は2UTで果敢にグリーンを狙い、ピン手前1~2ピンにみごと2オンに成功し、イーグルチャンスにつけるも、ファーストパットは決め切れずバーディ。パーだったディンと2打差で最終ラウンドに向かう。
後半、猛追した最終ラウンド
第3ラウンドと組み合わせの変更はなく、ホールアウト後、約40分後の10時39分に1番(パー4)からスタート。2番(パー4)で中野が3パットのボギー、3番(パー5)でディンが2オンに成功し、バーディと出だしの3ホールで4打差に。
4番(パー3)、5番(パー4)をともにパーで迎えた6番で両者の明暗がわかれる。 ティーショットで想定よりも大きく右に打ち出したディン。対してフィニッシュ前に手を離した中野は左のラフに。誰もが右の林にあると思ったディンのボールは林をきれいに抜け、5番と6番の間にあるカートパスを5番側に越えたところまで到達。そこからのグリーンを狙ったセカンドはややオーバーしたものの、寄せワンでパー。左ラフからのセカンドをグリーン左バンカーに入れた中野はバンカーから寄せきれずボギー。5打差に。 「ティーショットがダメで、トップの選手と一緒にやっているのに、そうやって自分が簡単に落とすと相手が楽になる。課題のひとつです」 両者、7番(パー3)と8番をパー。9番はティーショットを右のラフに入れたディンとフェアウェイ右サイドに置いた中野。セカンドをディンはショートしグリーン手前の花道、中野はピン奥へ2オン。難しいアプローチが残ったディンが花道からチップインバーディを決め、2パットのパーとした中野との差が6打まで広がり、中野にとって厳しい展開に。