最終日、早朝に首位だった中野麟太朗は惜しくも3位でマスターズを逃す【アジアパシフィックアマチュア選手権・最終日】
10番をともにバーディとした11番。ディンにトラブルが発生する。 ティーショットをする際に、ギャラリーが集まる方向から音が聞こえ、大きく右の林へ。そこからフェアウェイに出すだけのセカンドを経て、3オン2パットのボギー。
対する中野はフェアウェイセンターからのセカンドでかなり長いバーディパットを残したが、「今回のキャディさんは、御殿場コースで何度か練習させてもらったなかで付いていただいたことのある方でした。今週、練習ラウンド時に担当してくださることがわかって、本当にラッキーだと思いました。ラインの読みが的確ですし、アドバイスも端的でわかりやすい。彼女でなければこの順位にはいなかったと思います」と中野が話すキャディさんの的確なライン読みでバーディ。一気に4打差に。
同日午前にダブルボギーを叩いた12番。今度はしっかりとティーショットはフェアウェイをとらえ、セカンドでピンハイ1ピンまで持っていき、みごと3連続バーディ。2オン、2パットのディンと3打差に。 13番、14番はともにパー。向かえた15番は303ヤードとワンオンが可能なホール。中野とディンは果敢に狙うも、中野がグリーン右奥のラフ。ディンは砲台グリーンに弾かれグリーン横の左下に。15番は2段グリーンで最終ラウンドのピン位置は下の段。木が邪魔になるディンも難しいが、中野もしっかり転がらないと上の段からの難しいパッティングが残り得る。左下から打ったディンはみごとにグリーンに乗せ、2パットのパー。一方、番手に悩んだ中野は54度を選択。第3ラウンドの6番と違い、しっかりグリーンに落とし、また54度とロフトが立っているクラブを選択したおかげでしっかりランも出てOKの位置まで持ってきてバーディ。2打差にまで詰め寄る。18番がイーグルを狙えるだけに、16番、17番で1打差まで詰め寄れば逆転優勝も、というギャラリーの期待感がひしひしと伝わってくる。