トヨタ3車種、7月も生産停止 不正の影響が長期化
トヨタ自動車は14日、車の量産に必要な「型式指定」の認証で不正があった「ヤリスクロス」など3車種の生産を7月いっぱい停止する方針を決めた。今月内は既に生産を見送る判断をしており、再開は8月以降にずれ込む。国による出荷停止指示が続く中、不正の影響は長期化する。 トヨタ自身が燃費や排出ガスに関する追加調査を続けていることや、国土交通省による対象車種の安全性の確認が済んでいない状況を踏まえた。トヨタは影響が大きいサプライヤーに対して、従来計画分の部品代を前払いするなどし、損失を最小限に抑えたいとしている。 3車種の生産は子会社のトヨタ自動車東日本が担い、宮城大衡工場(宮城県大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)で不正があったヤリスクロスと「カローラフィールダー」「カローラアクシオ」の生産を6日に止めた。 3車種の月間生産規模は1万台強。トヨタによると、生産停止の影響を受けるサプライヤーは千社以上ある。
トヨタの認証不正は、グループのダイハツ工業や豊田自動織機で起きた同様の問題を受けた調査で発覚した。