子育てにイライラ「叱らずに」済むテクニック 石田勝紀×天野ひかり「子育て」対談ー後編ー
それでママカフェを始めて、親が変われば子どもも変わるということがわかったんです。 子育ては試行錯誤の連続で、絶対的な解はありません。だから、基本的なことを共有して、ハウツーを学べる場があればいいと思ってやってきました。 そしたら、皆さん変わっていく現実がわかり、これが未来につながると思ったんです。 天野:おっしゃる通りですね。私も最初は子どもを変えようと思ったのですが、子どもを変えるよりも、親の言葉かけが変わることが大切だと気づきました。
参加者の方々は、「育てにくい子どもだと思って悩んでいたけれど、言葉かけを間違えていただけだった」とおっしゃるんです。 みなさん、子どもへの声かけを学ばないうちに親になってしまって、目の前に泣いている子どもがいて困っている。 声かけのコツや思いは同じなので、そのあたりを理解するだけでずいぶん子育ても、そして世の中も変わっていくんじゃないかと希望を持っています。 ■パートナーや祖父母とどう付き合うか 石田:質問をご紹介します。「パートナーや祖父母が厳しい声かけや指示命令ばかり」というテーマですね。
ママはポジティブな声かけをしていても、パートナーや祖父母が厳しい声かけや指示命令ばかりの場合、どうやって周りと折り合いをつけたらいいでしょうか? 何かいいコツや捉え方があれば教えていただきたいです。 これは結構よくあるケースですよね。ママは勉強して子どもとの関わりを学んでいるけれど、パートナーや他の家族は学んでいないから、ギャップがどんどん開いていく。天野さん、いかがでしょうか? 天野:よくご相談いただきます。私がお孫育てでおじいちゃま・おばあちゃま向けにお話しすると、皆さん「今日はいいお話を聞いた。褒めたり叱ったりせずに子どもを認める言葉かけがんばります。急いで家に帰って、子育てしている娘や息子にも伝えなくちゃ」とおっしゃるんです。