中野の再開発タワマンは1.4億円台!注目物件や在庫状況など最新マンション市況を不動産アナリストが解説【2024年5月版】
注目マンション「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ/ザ タワー ブリーズ」
1万件を超えるエントリーで案内予約も堅調 中野駅北口にて開発中の新街区「パークシティ中野」に建設される2棟の住宅棟「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ」、「パークシティ中野 ザ タワー ブリーズ」のレジデンシャルサロンの事前案内会が、2024年5月3日から始まった。 同物件は、「囲町東地区第一種市街地再開発事業」において建設される2棟合わせて全807戸の大規模レジデンス。官民一体の中野駅前開発における約2.0haの大規模複合再開発街区に、オフィス・商業棟「中野 M-SQUARE」とともに一体開発が行われる。 第1期1次の予定販売価格は、1億2,000万円台~4億円台(1,000万円単位)。予定最多販売価格帯は、1億4,000万円台(1,000万円単位) 中心。平均坪単価は、700万円を超える見込みだが、2023年9月の物件HP公開以降、既に1万件を超えるエントリーを獲得。事前案内会の予約も堅調で、すぐに予約枠が埋まる状況だ。 先行して販売される「パークシティ中野 ザ タワー エアーズ」の第1期1次の販売開始は、2023年7月下旬予定。中野区以外からの反響が9割を占め、地方都市からのエントリーもあるなど注目度の高さががうかがえる。筆者は、コンセプトルームなどの物件のプレゼンテーションを既に見学した。レジデンシャルサロンで感じたプロジェクトの魅力を紹介する。 中野駅からペデストリアンデッキで結ばれる、人と緑をつなぐ新街区に誕生 中野駅周辺は、11もの開発プロジェクトが進行中で、街の姿を大きく変えつつある。2024年5月には、中野区役所が新しく完成した新庁舎に移転。中野駅上では、中野駅西側南北通路および橋上駅舎・駅ビルが建設され、中野駅新北口広場も整備される予定だ。 「パークシティ中野」は、2030 年度の中野駅新北口広場供用開始(2024 年 1 月時点)に併せ、中野駅からパークシティ中野へのペデストリアンデッキ接続に向けて、中野区と協働して整備を推進。工事完成後は、信号のないフラットアプローチで接続されることとなる。 また、旧警察大学校等跡地地区に大学のキャンパスや公園が整備された中野四季の都市(まち)とつながる広大な緑地空間を形成。防災公園・商業施設・オフィス・病院・大学などからなる、「中野四季の都市」(2012年完成)に隣接しており、約1.5haの豊富な緑を有する「四季の森公園」は「パークシティ中野」の緑豊かなランドスケープともつながる。 街区内のオフィス・商業棟「中野 M-SQUARE」の1階~2階の商業施設フロアには、大型スーパーマーケット、飲食店舗、物販店舗などを誘致(店舗面積計約 5,000㎡)。2階~11階を構成するオフィスフロア(床面積約12,000㎡)の3階専有部からつながる屋外テラスは、ワーカーの憩いの場となる。また、歩行者空間の緑とともに街区全体に立体的な緑地空間を作り出していく。 建設地は、海抜約40mの安定した武蔵野台地の中央部に位置し、地盤沈下や地震の揺れ、液状化や大規模な水害などの災害リスクが比較的小さいエリア。地震時に建物への力を伝えにくくし、躯体への負担を軽減する免震構造を2棟ともに採用している。デザインは、光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所が担当。ファサードは、空と緑を結ぶスタイリッシュなつくりだ。 多彩な共用施設も魅力で、ライブラリーラウンジやパーティールーム兼ゲストルーム、 フィットネスルーム、テラス、エントランスラウンジやファミリーラウンジなどを用意。街区南側に遮る建物がなく、日当たりの良さと開放感を生かした南向き住戸はワイドスパン中心のプラン構成。リビングダイニングの最高天井高は約 2,650mm(プレミアムフロア約 3,000mm)と、専有面積以上のゆとりある住空間を届けている。 さまざまなライフスタイルに応える、全105タイプ、1DK~4LDKの豊富なプランバリエーションを用意。快適な暮らしをサポートする各種設備も注目ポイントで、パークシティシリーズで初めて東京ガスとパナソニックが開発した「熱交換気システム・AIR TES」を全住戸に採用している。 AIR TESは機械換気により外気を室温に近づけて室内に取り入れるため、室内の温度変化を抑えることで、いつも快適・省エネな生活を支援。花粉やPM2.5の少ない良好な室内環境を保てるのも魅力だ。 「ザ タワー エアーズ」の一般販売住戸のうち、23階・24階のプレミアムフロアの住戸は17戸。4階~22階の住戸のうち、3LDKが154戸と最も多く、2LDKは46戸、1LDKは1戸、1DKが21戸とファミリータイプ中心の構成のため、30代から40代の2人から3人の家族の反響が多いようだ。