投資の勝ち組になれるかどうか分かる「11の質問」。稀代の起業家「イエスが5個以上あったら、絶対に投資を始めてはならない」
2月22日の日経平均株価はバブル期以来、実に約34年ぶりに過去最高値を更新しました。NISA制度の拡充もあり、この機会に投資を始めようと考えている方もいらっしゃることでしょう。そのようななか、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した起業家、キム・スンホさんは、貧しい境遇から成り上がった秘訣を発信しています。キムさんは、「投資の勝ち組になれるかどうかは、『11の質問』でわかる」と言っていて――。 【書影】1000万回以上視聴された 「伝説のお金の授業」を書籍化!キム・スンホ『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』 * * * * * * * ◆投資の勝ち組になれるかどうかは、「11の質問」でわかる まずは、次の質問に対して「イエス」か「ノー」で答えてみてほしい。 1.投資とトレーディングの違いがわからない 2.売りと買いの基準がない 3.お金持ちだと思われたい 4.5年は寝かせておけるだけの資金がない 5.安定した収入がない 6.負けず嫌いだ 7.お金持ちになって人と違う暮らしがしたい 8.早くお金を稼ぎたい 9.複利についてよくわからない 10.今月のクレジットカード決済額を翌月に繰り越した 11.人の言うことを鵜呑みにするほうだ もしこれらの質問に対して「イエス」が5個以上あれば、絶対にいま投資を始めてはならない。これでは投資どころか、貯金もできない状況だろう。それぞれについて、あらためて触れていこう。
◆1. 投資とトレーディングの違いがわからない 投資は「協業」であり、「経営参加」でもある。投資という言葉は、企業価値に対して資金を投じるという意味だ。一方、トレーディングは単純な売買にすぎない。農家からリンゴを仕入れて卸売市場で売るのを、投資とは言わない。 これは安く買って高く売る、ただの取引だ。株の売買を通じて利食いをしたり、不動産の権利書をやりとりして値上がり益を得たりする行為は、投資とは言えない。まずは、自分が投資家なのか、トレーダーなのかを区別することが先決だ。これが区別できないと、多額の授業料を払うことになるかもしれない。 2.売りと買いの基準がない 売りと買いについて、自分の基準を持つべきだ。 人が決めた基準ではなく、あなた自身の基準が必要だ。株式市場で最も馬鹿らしい質問は、他人に売り買いのタイミングを聞くことだ。これは自分の基準がないからだ。基準がないというのは、なぜ投資をするのか、自分が納得できる答えがないという意味だ。こうした人は、タイミングよく買えたとしても、決してお金を稼ぐことはできない。売らない限り利益は実現していないからだ。 3.お金持ちだと思われたい 自分をお金持ちに見せたくて高級車を買ったり、ブランドものの高級バッグを買ったりしている人は、投資をする資格がない。お金持ちに見せたくてお金を使うのではなく、お金持ちになったらお金を使おう。 お金持ちになるまでは、全財産を資産形成のために注ぎ込まねばならない。お金は品位あるところに集まるが、品位と贅沢は違う。自分の財産に比べて過度に品位を保とうとするのは贅沢だ。
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