投資の勝ち組になれるかどうか分かる「11の質問」。稀代の起業家「イエスが5個以上あったら、絶対に投資を始めてはならない」
◆4. 5年は寝かせておけるだけの資金がない 投資は少なくとも5年は待たないと、価値を生み出さない。「少なくとも」という言葉に注目してほしい。寝かせておけないお金を投資に回すと、その焦りで機会をつぶしてしまうことになる。5年間は寝かせておけるお金だけを投資し、その余裕がないなら、余裕資金ができるまで投資してはならない。 5.安定した収入がない 時間は人間よりも賢明だ。安定した収入がない人は結局、投資資金に手をつけることになる。安定収入はすでに投資に回した資金を守る援軍だ。一定の収入から一定の金額を投資に回して活用しよう。 6.負けず嫌いだ 負けず嫌いな人は、株の小さな値動きにも一喜一憂しがちだ。儲かればあちこちで自慢して食事をおごるので、利益が飛んでしまう。損をしたらがっかりして何もやる気がなくなる。投資で成功するには、冷静沈着であることが大切だ。勝っても負けても、おおらかな気分でいよう。投資はスポーツとは違って、長い目で見なくてはならない。 7.お金持ちになって人と違う暮らしがしたい 電車やバスを使わず、屋台の料理を食べず、街の商店街で買い物をしない人は、マーケットを理解できない。高級車を乗り回し、シェフがあいさつに来るようなレストランに通い、デパートの食料品売り場でシャインマスカットとアップルマンゴーばかり買って食べている人は、投資で成功できない。 富裕層と大衆の両方の世界に通じているべきだ。いくらお金持ちになっても、常に大衆と触れ合うようにしよう。
◆8. 早くお金を稼ぎたい 早く稼いだお金は早く手元から消える。早くお金を稼ごうとして、リスクの高い投資で一攫千金を狙うと、仮にうまくいっても、その稼ぎは水に浸けた綿菓子のように消えてしまう。 お金はその持ち主が欲張りだと知ると、自分から去って行くものだ。 急いで稼いで早くお金持ちになろうとする人は、なかなかお金持ちになれないし、ついにお金持ちになれない確率がずっと高い。 9.複利についてよくわからない 複利の何たるかを理解できていない人は、文字の読み方を知らずに大学に入ったのと同じだ。文字を学んでから出直したほうがいい。 10.今月のクレジットカード決済額を翌月に繰り越した クレジットカードの決済額を翌月以降に繰り越して、その利子を払っている人や、5000円のTシャツを6カ月の分割払いで買うような人は、絶対に投資をしてはいけない。そういう人は利子の概念もなく、収入を管理する能力もなく、消費する資格もない。 クレジットカードを切り捨てて、デビットカードを使うようにしよう。数カ月は不便な思いをするかもしれないが、投資に対する姿勢が変わるはずだ。クレジットカードを使うのは、非常に問題のある経済行為である。 11.人の言うことを鵜呑みにするほうだ 人の言うことを鵜呑みにするのは、いい性格のように見られるかもしれない。だが、当人だけが被害を被るならまだしも、家族につらい思いをさせ、近しい者にも損害を与えるのが問題だ。 他人の言葉を鵜呑みにする人は、たいてい家族の話を聞かない。利害関係のない純粋な忠告をしてくれるのは家族だけだ。 にもかかわらず、人の話を鵜呑みにする人のなかにはタクシー運転手のアドバイスを聞いて投資をする人までいる。主体性がないと、すべて他人の言いなりになり、責任は自分が負う羽目になる。 そんな人は、精神的に自立ができ、どんなことでも疑って合理的に判断できる力がつくまで、動かないほうがいい。あなたの妻や夫が許可するまで、投資は待つべきだ。 ※本稿は、『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
キム・スンホ,吉川南
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