【フィリピン】IMF、比の24年成長予測5.8%に下げ
国際通貨基金(IMF)は2日、フィリピンの2024年の実質国内総生産(GDP)成長率が前年比5.8%になると予測した。6月の前回予測の6.0%から下方修正した。 フィリピンへの代表団を率いたエリフ・サックスガルド氏は、首都マニラで同日開いた記者会見で「1~6月期の個人消費の伸びが予測を下回ったことを考慮した」と説明した。食品価格の高止まりなどが消費者心理を冷やしているとの見方を示した。 IMFは、フィリピンの25年のGDP成長率は6.1%になると予測した。前回予測の6.2%を下回る見込み。 インフレ予測については、24年が平均3.3%と前回予測の3.4%から引き下げた。25年は同3.0%になるとの見通しを示した。 フィリピン中央銀行が8月に3年9カ月ぶりの利下げに動いたことに関して、サックスガルド氏は「インフレは中銀の目標範囲(2.0~4.0%)に収まっている。妥当な判断だろう」と指摘した。