【フェアリーS】ニシノラヴァンダ、しまい重点に追われる 菅原明「距離は長い気もするけど、馬の適性を信じたい」
◇9日 フェアリーS追い切り(美浦トレセン) 今春を占う意味でも、楽しみな試金石の一戦だ。2週前、1週前と、意欲的な追い切りを行ったニシノラヴァンダは今週は美浦Wでしまい重点に追われた。 折り合いに不安を感じさせずに、馬なりで5F70秒1―40秒0―12秒2。奥平師が「1週前を終えた時点で、ジョッキーとの話で、息がすごくよくなったので当該週間は楽をさせようと」と追い切りの意図を説明。これで3週連続で騎乗した菅原明は「確実に仕上がっています。ピッチタイプでスピードもある。距離は長い気もするけど、馬の適性を信じたい」と天性のスピードを信じて挑む構えだ。 2戦目だった函館2歳S2着から、6カ月ぶりの実戦。師は「秋の東京で使う予定も飛節後腫を発症。成長段階では出てくるもので、馬に合わせて復帰を決めました」と休養が長くなった理由を話した。もちろん、現在は不安はない。それどころか、この休養が功を奏したようで「馬体が20キロぐらい増えているのは成長分」と喜んでいる。 前走から距離は一気に2F延長し、急坂も待ち構える中山のマイル戦。条件急転になるが師は「今回の結果で今後の選択肢が分かれる。距離が延びるから抑えろとかの指示はあまり出したくないね。この馬の持っているものに期待していきます」と話す。抜群のレースセンスと、天性のスピードを併せ持つ馬が歩むのは桜街道か、短距離路線か。今回の結果が道しるべとなる。
中日スポーツ