世界が得心した、25万部ベストセラー発「相手にメールを読ませる5つの鉄則」
全米25万部の超大ヒットセラーの翻訳書が話題だ。米「ニューヨーク・タイムズ」紙も、「もしあなたが一言ですむ話に5つも言葉を使っているなら、本書を読むべきだ」「彼らは面白く、そして正しい」と絶賛だ。 以下、ダイヤモンド・オンラインから同書『Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である』からの引用記事を紹介する。 SNS、チャット、メール……現代は、史上だれも経験したことのない「言葉の洪水」に襲われている。あなたも毎日、ペーパーワークに何時間奪われているだろうか? そこで、ビジネスパーソンに「簡潔化」の作法を指南する本が誕生、世界でベストセラーとなっている。全米25万部を超えた他、世界16カ国以上で刊行の話題作『Simple「簡潔さ」は最強の戦略である』より、内容の一部を特別公開します。 ■70%が「業務連絡のテキストをもっと短く」と切望 ギャラップ社が本書のために行った調査によると、業務連絡の文章について、働く人の70パーセントが「もっと短くなること」を望んでいる。 なぜそれが重要か? 上司からの連絡を「きちんと読んでいる」と回答した人は、わずか半数だった。残りの半数は、メールでの業務連絡を無視するか、もしくは流し読みをしていることが調査からわかった。 多くの人のメールの書き方は「無視してくれ」と叫んでいるようなものだ。しかし、送信前にメールをスマート・シンプル(※著者が説く、シンプルでいて浅くならないスタイル)にすれば、より多くの受信者にすぐに読んでもらえるようになるか、もっと効率的に流し読みをしてもらえるようになる。 これは職場で注目を集める戦いに勝利するいちばん簡単な方法だ。ジョージタウン大学で職場の効率性を研究するカル・ニューポートは、著書『超没入』(早川書房)のなかで、「平均的なビジネスパーソンに押し寄せるメールの数は、2005年には1日50通だったのが2019年には126通に膨れ上がったと述べている。この変化にはいますぐ対応しなければならない」と書いている。 以下、スマート・シンプルなメールの鉄則を紹介しよう。 ■「箇条書き」を使いこなす (1)短く、単刀直入、緊迫感のある「件名」にする 未熟なメールはぼんやりした件名で始まる。受信者がメールをただちに開く必要がある理由を伝えること。 (2)最初の1文で「情報を伝える」か「質問」をする 相手に続きを読まなくてはいけないと感じさせること。 (3)「なぜそれが重要か?」という文脈を与える メールではつねにこのフレームワークに基づき、そのメッセージが重要な理由と、その根拠を提示する。 (4)「箇条書き」にする 箇条書きは、流し読みをする相手にも、じっくり読む相手にも、もっとも重要なデータや裏づけを理解しやすくする。 (5)強調したい言葉や数字、名前を「太字」にする これもまた、流し読みをする相手の視線をとらえるのに最適な仕掛けだ。 ――ビジネスパーソンは毎日、メールを始め無数の書類に時間を奪われている。 人は「人生の何分の一」をそんなペーパーワークに費やすことになるのだろう? またその膨大な時間は、本当に「時間に見合うだけの成果」につながっているのだろうか? 全米で「あらゆるものを簡潔にする」ノウハウを紹介して瞬く間に25万部超、世界16カ国以上での刊行が決まった本書で、今後の「人生の時間」に必ず大きく影響する簡潔化の能力を身につけるのもいいかもしれない。 (本原稿は、『Simple「簡潔さ」は最強の戦略である』からの抜粋を編集したものである) 『Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である』(ジム・バンデハイ、マイク・アレン、ロイ・シュウォーツ著、須川綾子訳、ダイヤモンド社刊)
Forbes JAPAN 編集部