全ての女性に“肩書”を 「egg」元編集長のギャル校長に聞く、これからの時代を生き抜く人材の育て方
大切にしているのは“リアル”な経験。実生活で生かせるスキルの重要性
英会話の授業しかり、シブジョが一貫して大切にしているのは、“リアル”に生かせる学びやスキル・経験の獲得。実体験を踏まえた学びを生徒に与えるべく、インターンや数多くのイベント企画に挑戦させるのも他校とは異なるポイントだろう。例えばシブジョでは、東京ガールズコレクション(TGC)がプロデュースするTGC teenとインターン提携を結んでおり、SNS運用の企画・運営、メイクやヘアの現場研修、ファッションショーでのタレントアテンドや運営など、さまざまな実施研修を通じて仕事を学ぶ機会を提供している。また、月ごとに開催するというイベントも生徒主導で企画を行う。例えば入学式一つとっても、スケジュールの管理からタレントキャスティングやアサイン、演出コンテンツの検討や制作チームとの連携まで実際に生徒に任せるという。これらの背景には、赤荻氏が一貫して重要視している「実践」へのこだわりがある。
赤荻「私がさまざまなキャリアを積んできた根底には『とりあえずやってみる』というフィロソフィーが根付いています。今の時代は失敗したくない気持ちが先行して無難な方法を選んでしまったり、挑戦に尻込みしたりしてしまう子も多いように感じています。ただ、これまでの経験からすると、どんなことでもトライすれば案外なんとかなるものです(笑)。生徒たちには与えられるものをそのままのみ込むのではなく、主体的に考え、実際にやってみる。その上で自分なりの正解と失敗の体験を重ねていってほしい。そうしたトライアンドエラーを繰り返す中で、自分だけのスキルや力を身に付けてもらいたいなと思っています。そのための機会の創出は私たち大人がすべきことだと思いますし、全力でサポートしていくべきだと考えています」
「自分がナニモノか」自信を持って語れる女性を増やしたい
シブジョが掲げる生徒の目標地点は「世界活躍」。世界を標榜(ひょうぼう)するシブジョの校長として、赤荻氏が目指す夢や構想について伺った。 赤荻氏「シブジョを、『ナニモノかになる女の子を一番多くプロデュースできる場所』として日本一のスクールにしたいです。ファッションが好きならアパレルブランドプロデューサー、旅行や情報発信に興味があるなら、スマホ片手に世界中を自由に旅するトラベルインフルエンサー、自分の好きなことを実際にビジネスとして立ち上げてみるのであればJK起業家と、肩書に制限はありません。今の時代は自分次第で無限に職業や仕事、働き方を手に入れることができますよね。シブジョは、そういった自分の好きなこと・なりたい姿を『肩書』として自信を持って名乗れるように、サポートができる場所でありたいなと考えています。 ただ、“夢”をせっかくかなえてもお金が稼げなければ生きてはいけないので、やりたいことはさまざまな実体験を重ねる中で自分自身で見つけてもらい、それを“マネタイズする”“ビジネスとして成立させる”スキルは、シブジョの用意している授業でしっかり身に付けられるようにしたいと思っています。自分がナニモノであるかの肩書を自信を持って語ることができ、その仕事でしっかりと稼いで、活躍して生きていく。そんなスキルフルで魅力にあふれた強い女性を、世界一多く輩出できる場所を目指したいです」 現代では、働き方、働く場所をはじめ、職業のあり方や定義は無限といえる。これからの時代を生きる上では、個人としてのスキルや能力を獲得するための自己投資はますます欠かせない項目となるだろう。赤荻氏を見ても、編集長時代に培った経験や身につけたスキルを最大限生かして、現在の“校長”職にチャレンジしているともいえる。 シブジョで“リアル”な学びを得た卒業生たちが、どのような肩書きを名乗り、社会で活躍していくのか今後に注目したい。 ※https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001193.000013485.html(2024年3月 株式会社 学情 プレスリリース)