全ての女性に“肩書”を 「egg」元編集長のギャル校長に聞く、これからの時代を生き抜く人材の育て方
「渋谷から世界へ」を教育理念に掲げるシブジョには、それを実現するためのユニークなカリキュラムが多数用意されている。SNS、動画クリエイティブ、ファッション、メイク、さらには起業家講座、セルフプロデュース講座など、従来の普通科高校では目にすることのない授業がめじろ押しだ。これらのカリキュラムへの反響は赤荻氏自身が生徒にじかにヒアリングを行い、調整すべきところや要望があれば柔軟に対応しているという。 赤荻「それぞれの授業に反響はありますが、例えば『メイク』は生徒から役立つし楽しく学べるとの声が多い授業です。メイクは、高校までは学校内で禁じられるケースも多いのに、社会に出た途端に『社会人のマナーだ』なんて言われることも多いですよね。生徒がそういう状況に遭遇して戸惑うことを避けるためにも、また女の子はメイクすることが自信を持つきっかけになるとも思っているので、授業として取り入れています。
それ以外にも外国語の授業にも力を入れています。当初は英会話のみでしたが、生徒から韓国語のカリキュラムも用意してほしいという声が多数上がり、すぐに追加しました。語学は基礎をしっかり勉強しつつ、大切にしてほしいのは実践なので、あえて授業名を英語ではなく『英会話』としています。英会話は、私自身もっとしっかりやっておけばよかったと感じていることの一つなんです。英語が話せれば世界中どこでも仕事ができるようになるので、そういう意味でも世界での活躍を掲げるシブジョにとって重要な科目と考えています」 講師群には、元eggで絶大な人気を誇った鈴木綺麗をはじめとした有名インフルエンサーが名を連ねているところも特徴的だ。これらの講師たちは赤荻氏自身が過去のキャリアで培った人脈からアサインしており、生徒からの反響が大きいことはもちろん、入校希望者のアイキャッチにもなっているという。 赤荻「実際に活躍している人たちから学ぶというのは信頼度も高いし、参考になると生徒からの評判もいいです。また、経営者としてのビジネス的な立場でいえば、そういった知名度のある方の授業を導入していることは入校希望者へのアピールポイントになりますし、他のスクールとの差別化を図れるポイントだとも考えています。例えば鈴木綺麗さんは編集長時代の縁もあって講師をお願いしているのですが、そういったこれまでのキャリアも生かしつつ、より魅力的なスクールとしてブラッシュアップするべく、現在は試行錯誤の段階です」