「インフルエンザが大流行する」とき食べておきたい3つの食材とは?1つは「おなじみの肉」
「食べる湯たんぽ」として2つの食べ物をおすすめします
冷えやすい腎の機能を食べるもので温めるのであれば、“おなかの湯たんぽ”としてレシピづくりを行った「体においしい 薬膳スープ粥」をおすすめします。メインは“温かいスープ”なのですが、お米・雑穀・野菜などの具材が入っているので、消化するための胃の中にとどまる時間が長くなります。その分、おなかの中から身体を温めてくれます。 腎の働きそのものに働きかける食材としておすすめなのが“クコ”。クコは腎の機能が蓄える「腎精(じんせい)」を補う働きをしてくれます。このクコを卵と合せて「クコ入りたまご焼き」にすると、たまごの「腎陰(じんいん)」を補う働きも一緒に摂りこむことが出来るのでおすすめです。 材料は、たまご3個、アスパラガス2本、ベビー帆立3個、クコ大さじ1、みりん小さじ2、薄口しょうゆ小さじ1。ベビー帆立とクコをたまごに溶き、たまご焼き器に流し入れます。ゆでたアスパラガスが中心になるように置いて、くるりと巻いたら完成です。クコから自然の甘みを味わうことが出来るのと、リーズナブルに入手できるベビー帆立から良い味が感じられるポイントがおすすめです。 もうひとつ、腎の働きそのものに働きかける食材として“豚肉”をおすすめします。豚肉はひとつの食材で「腎精・腎陰」の両方を補うことが出来る優れもの。代表的なお肉として牛肉・豚肉・鶏肉が挙がりますが、冬に働きたい腎の機能として嬉しい食材は“豚肉”です。冷えが気になる季節ですので、「豚とブロッコリーのあっさりスープ」をおすすめレシピとして紹介します。 材料は、豚小間切れ肉・ブロッコリー・長ネギ・生姜・にんにく・クコ・片栗粉。薄口しょうゆに酒を加えたスープに、薄切りの生姜・長ねぎ、みじん切りのにんにくを加えて煮立て、塩こしょうで味をととのえます。ここに豚小間切れ肉と食べやすい大きさに切り分けたブロッコリーを入れたら完成です。豚小間切れ肉は、片栗粉を薄くまぶして1つずつ丸めると食べごたえが増します。長ネギ・生姜・にんにくのあっさりした味ですが、生姜とにんにくの割合を変えていくと味にパンチが出ます。強めにしたい日はすりおろし生姜を加えてみてください。味を深くしたい時はにんにくを多めにしてみてください。 秋が比較的短く、寒い冬が急にやってきました。腎の機能が来春を見据えて活動し始めているので、是非“腎の機能”に気遣っていただければと思います。
再春館製薬所 田野岡亮太