鉄鋼商社5社営業減益 コスト高、今期も厳しく 前期実績
鉄鋼主力商社9社の2024年3月期連結決算が11日出そろったが、海外の市場環境が悪化する一方で国内の鋼材価格が底堅く推移する中、営業利益は日鉄物産、岡谷鋼機、佐藤商事、カノークスの4社が増加し、海外ビジネスのウエートがより高い伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワン、阪和興業、JFE商事、神鋼商事の5社は減少した。純利益は公表する8社のうち岡谷鋼機、佐藤商事、カノークスの3社が増加し、5社が減少。今期は国内外で厳しい環境が続いてコストも一段と増加する見通しで、営業利益予想を公表する7社のうち4社が減益を見込む。