13歳差夫婦、なぜ“性事情”まで明かす?112万回再生の裏に悩むカップルや子どもたちへの思い「隠すと歪んだ形でとらえてしまう」
■発信の裏に子どもたちへの思い、「親が隠したり、濁したりすると、歪んだ形でとらえてしまう」
発信を決意した裏には、子どもたちへの思いもあった。まりこさんは2人の子どもを連れての再婚。今年、こうせいさんとの間に生まれた子も含め、3人の子を育てている。 「上の子が学校で性教育を受ける時期になって、女性ホルモンのバランスや生理など、疑問に思うことを率直に聞いてくることが多くなりました。一方で、私もこうせいも、同じような疑問を持っていた時にきちんと教わってきていなくて。それが原因で、性を恥ずかしいもの、語ってはいけないものととらえる人が多いのではないかと思ったんです」(まりこ) そうした“歪み”は、大人になってからさまざまな部分に影響するのでは?と、まりこさんは考える。 「大人になって、誰かとパートナーシップを育むときの障害にもなっているんじゃないかなって。本当に心から愛せるパートナーと一緒にいて、性についてお互いの思いや考えを共有することなくして、人間関係を深めるのは不可能。それくらい性って大事なものだし、みんなそこから生まれてくるのに、恥ずかしいと思う風潮に疑問を持たずにはいられませんでした」(まりこ) 性事情を明かす2人の動画には、「赤裸々に語ってくれる人は少ないから勉強になる」「NHKの深夜番組にしてもいい内容だと思う」「こんな関係理想です」など賞賛のコメントも多数寄せられている。 「発信することで、性に悩むカップルや夫婦の助けになればという思いはありました。せっかく動画を観ていただいているので、共有しないのはもったいないなって」(こうせい) 動画だけではなく、2人は家庭内でも子どもたちに性の話をオープンに語っているという。 「親がスキンシップや性の話を隠したり、濁したり、見えない環境にすると、歪んだ形でとらえてしまうことにもなりかねません。小さいころは、まだわからないかもしれない。でも、性が恥ずかしいものではなく、大切なものであるということを子どもの頃から理解しておくことは、自分自身を認めるきっかけにもなると思っています」(まりこ) (文:河上いつ子)