明大、6大会ぶり頂点へ好発進 主将&副主将不在も下級生が躍動 ラグビー大学選手権
ラグビーの全国大学選手権は14日、東京・秩父宮ラグビー場などで3回戦が行われ、前回準優勝の明大(関東対抗戦3位)は東海大(関東リーグ戦3位)に50―17で快勝し、8強入りした。 ◇ 明大は精神的支柱を欠きながら、難敵の東海大を退けて初戦を突破した。ナンバー8木戸主将、CTB秋浜副主将が1日の早大戦での脳振盪(しんとう)の影響でメンバー外となった中、下級生が躍動。ゲーム主将を務めたフランカー福田は「若い選手が生き生きプレーしてくれた」と目を細めた。 終わってみれば8トライの猛攻も、序盤は攻めあぐねた。局面を打開したのは1年生のWTB白井だ。前半36分、背後からのキックを競り合いながらキャッチし、相手を突き放すトライの起点に。ハイボールで再三強みを発揮したルーキーは「高く飛ぶよりも最高到達点でボールを取ることを意識している」としてやったりの表情を見せた。 本職はSOながら、秋浜の代役でCTBを務めた2年生の伊藤龍も、前半22分に巧みなランで追撃のトライを挙げるなど存在感を示した。6大会ぶりの大学日本一へ、下級生の成長は頼もしい。(石原颯)