大阪府、“非常事態”示す「赤信号」が初点灯 不要不急の外出自粛求める
新型コロナウイルスの感染拡大で重症患者が増えている現状を受け、大阪府は3日午後、大阪府庁で緊急の「新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、府独自の基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させることを決定した。 【中継】大阪府がコロナ対策本部会議 初の「赤信号」点灯へ議論(2020年12月3日)
大阪府の吉村洋文知事は、会見冒頭で「重症者の医療提供体制がひっ迫している状況で、まさに赤信号をつけるべきタイミング。現状を踏まえて、大阪モデルの赤信号をつけて、なんとか重症病床のひっ迫、命を守るという対策を取っていきたい」と述べた。
府の関係者は会議で「現時点では70%以上に届いていないが、医療機関の実状を踏まえ、これ以上、医療に負担がかからないようにするために、先手を打って対応をする必要があるため、この会議で赤信号の決定をいただきたい」と述べた。
「赤信号」への判断引き上げを受け、府は医療体制がひっ迫していることなどを理由に今月4日から15日までの間、できるかぎり不要不急の外出を控えるよう府民に呼びかける。 現在行われている大阪市北区と中央区の酒類を提供する飲食店などを対象とした営業時間短縮の要請についても、11日までの予定だったが、15日まで延長することも決めた。 吉村知事は会議の中で「レッドステージ(赤信号)に上げて、非常事態であることを府民のみなさんにお伝えしたい」と警戒感を示した。