約380年続く伝統の餅つき “たたら製鉄の町”に響く「よいさー」の掛け声(島根・雲南市)
山陰中央テレビ
江戸時代に松江藩の鉄師を務めた雲南市吉田町の田部家で28日、約380年にわたって伝わる餅つきが行われました。 28日に雲南市吉田町の田部家で行われた餅つき。 吉田町に永代たたらを開設した1646年から毎年12月28日に行う年末恒例の行事です。 379年の伝統がある田部家の餅つきは、たたら製鉄が湿気や水分を嫌うことにちなみ、手水を使わないのが特徴です。 田部家に伝わる餅つき唄が響く中、サルスベリやリョウブの木でできた杵を持った男衆が掛け声に合わせて餅をついていきます。 時には体をぶつけ合う場面も。 田部家の関係者など約80人が入れ替わりながら合わせて6斗の餅をつきました。 田部家第25代当主田部長右衛門さんの長男・智康さん: 379回で終わらせずに400回目、500回目も自分たちやその次の代でもしっかりと継いでいけるようにしていきたい ついた餅はこのあと参加者たちに振舞われたほか、鏡餅としても供えられるということです。
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