狛犬、実は犬じゃなかった・・・ 地域と年代によってここまで違う、深すぎる狛犬の世界
2025年が始まり、神社は初詣客でにぎわいました。 山口県内各地あちこちでこま犬を見て、あれ?形が違うな…と思ったスタッフ。色々調べてみると…狛犬をめぐる、ふかーい世界がありました。 【狛犬画像】「頭の上に柱」風変りな狛犬&藤井代表が撮った思わずくすっとする狛犬たち ■狛犬、そのルーツと魅力 スタッフが向かったのは、山口県周南市にお住いの山口狛犬楽会代表・藤井克浩さん。こま犬事情に詳しい「山口狛犬楽会」の代表です。これまで数多くの神社を巡り、1100組近くのこま犬を見てきました。 ■実は犬じゃなかった! ーー狛犬ってそもそも何ですか? 藤井さん 「みなさんイヌイヌって言いよるから、あの…ここ掘れワンワンのイヌと思うちょるかもしれのんじゃけど、実際はね、どちらかと言うとネコに近い、大元たどったらライオンじゃからね」 狛犬とは、神様などを守る空想上の守護獣。力を欲したエジプトの王様が、百獣の王・ライオンをモチーフにしたものを飾るようになり…シルクロードを経て中国へ。その後、日本にも伝わったのが起源とされます。 しかし、日本では向かって右側が獅子、左側が狛犬となり、今では総じて狛犬と呼ばれるようになりました。 参道に設けられた中では、県内最古といわれる狛犬がいる、周南市の周方神社を案内してもらいました。 ■こま犬の楽しみ方は十人十色 「古い狛犬さんって、細かい細工を手を抜くことなく、作ってますよ。毛並みとかね。これ結構、狛犬としては小さいんよ、サイズ的にはね。でも毛並みとか表情の1つ1つとか、本当に緻密に細かく作ってらっしゃいます」 大阪で作られ、江戸時代の元禄15年に海を渡って山口に来たそうです。狛犬の見方は人それぞれ。鼻やしっぽ、筋肉の形…マニアごとにおすすめポイントがあるんだとか。藤井代表は… 「狛犬さんが見てきた視線、あの辺りがどういう風に景色が変わってきたんかのとか、そういうのを想像する、どちらかというと私は頭の中で妄想じゃね」 瀬戸内側では、向かって右側の口を開いているのがオス、左側の口を閉じて角を生やしているのがメスなんですが、日本海側では逆なんだそうです。夫婦のような会話を想像するのがおすすめといいます。
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