「100円老眼鏡」を使い続けた人が直面する「恐ろしいリスク」
その証拠に、巷では「老眼しぐさ」という言葉がありますが、ご存知でしょうか。 たとえば次のようなしぐさです。「無意識に」という点がポイントです。 1つでも当てはまったら、老眼のサインと捉えてください。 【老眼しぐさ チェックリスト】 □近くを視るとき、無意識に眼鏡を上げる(おでこメガネ) □近くを視るとき、無意識に眼鏡を下げる(鼻メガネ) □近くのものを視るとき、「視やすい距離」を探してものを無意識に動かす このようなしぐさに気づいたら、老眼鏡などで対処することが大事です。 ● 老眼鏡をかけてもかけなくても 変わらない老眼の進行スピード もし放置をし続けていたら、目のピントを合わせる機能を酷使することになり、あっという間に眼精疲労になってしまいます。 眼精疲労は目の疲れにとどまらず、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状へとつながり、深刻化します。そうなっては、仕事どころではありません。 「でも、老眼鏡を使うと老眼が余計に進んじゃうでしょ?それがイヤなんです」 こんな声をよくいただきます。 でも、それは非常に多い誤解です。老眼鏡をかけたからといって、そのせいで老眼が進行するということはありえません。 老眼とは老化現象の一種ですから、個人差はあるものの誰でも徐々に進むものです。 つまり老眼鏡をかけてもかけなくても、老眼の進行スピードは変わらないわけです。 それなら「視えづらい」「目が余計に疲れる」といった不快感を抱えながら過ごすよりも、頻繁に老眼鏡を変えたとしても、きちんと矯正した「視えやすい」状態で過ごすほうが、あなたの人生にとって“得”になると思いませんか? ただし、老眼鏡といっても「100円均一」のお店で扱われている「100円老眼鏡」には気をつけてください。
眼科での診察・測定を経て処方箋を出してもらい、それをもとにメガネ屋さんでつくってもらった老眼鏡と、「100円老眼鏡」には天と地ほどの差があります。 (このとき、眼科を受診することで「目に潜む病気がないか確認してもらえる」というメリットがあります。老眼だと思って眼科を受診したら、実は片目が緑内障で失明寸前だったというケースは、実際珍しくありません) ● 「100円老眼鏡」は 使い過ぎると目の負担に たとえていうと「100円老眼鏡」とは簡易的なサンダルのようなもの。 それに対して、眼科を経てメガネ屋さんでつくってもらった老眼鏡は、ランニングシューズのようなもの。 サンダル履きでマラソン大会に出場する人は、いないはずです。うまく走れませんし、足が豆だらけになってしまうでしょう。 ランニングシューズでないと、マラソンなんてできません。それくらいの差があると認識してください。 そもそも「100円老眼鏡」の度数が、あなたにぴったり合っているかどうかは疑問です。数種類の度数から選べる商品もありますが「なんとなく合っている気がするもの」をカンで選ぶわけでしょう? 「100円老眼鏡」をしょっちゅう利用していると、そのたびに目に負担がかかり、目の老化が余計に進み、老眼の進行がより加速しかねません。 「度数調整ができる老眼鏡」もあります。メガネと目の距離を調整できるダイヤルがついていて、それを回すことで度数が変えられるという商品です。 確かに度数は変えられますが、そもそも度数を頻繁に変える必要はありません。 それより、メガネ屋さんで自分に合った度数の老眼鏡をつくったほうがお得です。 また「100円老眼鏡」にせよ「度数調整ができる老眼鏡」にせよ、乱視の補正などはできません。眼科の処方箋をもとに、メガネ屋さんできちんとつくれば、乱視の補正もしっかりと行ってくれます。それは大きな差ですよね。