「重要な情報含む映像」日テレ、炎の中で動く人影を放送 猪口邦子氏自宅火災で経緯説明
東京都文京区にある自民党の猪口邦子参院議員(72)の自宅マンション火災を巡り、日本テレビ系列の報道番組などで、炎が迫る現場で動く人影のようなものが映った動画を放送したことが、SNS上で物議をかもしている。 【写真】自民党の猪口邦子参院議員 衆院議員時代は少子化・男女共同参画担当相を務める 動画は28日、日テレ系列の「NNNストレイトニュース」と同社系で読売テレビが制作した「情報ライブ ミヤネ屋」などで放送された。視聴者が提供したものと紹介があり、火災現場の燃え盛る室内を背景に、べランダとみられる場所で女性とみられる人影が横向きに立ち、ペットボトルのようなものを高い位置に掲げているように見える内容だ。 放送した経緯について、日本テレビは産経新聞の取材に「火元が現職国会議員の自宅であり、住宅街にあるマンションでの大規模な火災で周辺住民だけでなく、全国的にも関心の高いニュースの重要な情報を含んだ映像と判断した」と説明。その上で、「映像の内容に鑑み、昨日の昼から夕方までの報道番組でのみ抑制的に映像を使用することとして、ウエブサイトへの配信は行っていない」とした。読売テレビは「個別の番組の制作過程については答えられない」と回答した。 火災は27日午後7時過ぎに発生。火元は東京都文京区小石川にある猪口氏のマンションで、焼け跡から2人の遺体が発見された。猪口氏の夫で東大名誉教授の孝氏(80)と長女(33)の安否が不明になっており、警視庁は身元特定を急いでいる。