大阪・西成で野宿者の強制退去始まる 「あいりん総合センター」敷地
国内最大の日雇い労働者のまち、大阪市西成区・釜ケ崎で、雇用対策の中核となってきた「あいりん総合センター」。「釜ケ崎の象徴」とも言われた同施設が閉鎖した後も、敷地で野宿していた人たちの強制退去が1日朝から始まった。 【写真】体を鍛えるホームレス、ギャンブルで金を使い果たす日雇い労働者…。ルポライターが見た西成・釜ケ崎 土地を所有する大阪府が明け渡しを求めた訴訟で、5月に路上生活者側の敗訴が確定。府側が申し立て、1日午前7時ごろ、大阪地裁が強制執行した。 数年前からセンター前で野宿しているという高齢の男性は「行くところがないんや。これからどうしたらいいんや」と話した。 この後、大阪府市の職員らがバリケードでセンターの周りを囲う準備を始めた。 現場には、大阪府警の機動隊員も出動し、警戒にあたった。
朝日新聞社