【NFL】ブロンコスがQBウィルソンに放出を通告
デンバー・ブロンコスでのラッセル・ウィルソン時代はわずか2シーズンで終わりを迎えた。現地4日(月)、ブロンコスはベテランクオーターバック(QB)のウィルソンに対し、3月13日(水)に新リーグイヤーが始まった後に放出すると通告。
ジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンとヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは、共同で発表した声明で次のように述べている。
「ブロンコスを代表して、私たちはラッセルのチームとコミュニティへの貢献と献身に感謝すると同時に、彼がキャリアを続けていく中で幸運をつかむことを祈っている」
「前へ進むにあたり、私たちは2024年シーズンとそれ以降に向けて可能な限り強力なチームを作ることに集中している。このオフシーズンに改善することを楽しみにしているし、私たちはドラフトやフリーエージェントを通じて、より良くなるための柔軟性を持つことになるだろう」
第一報を伝えたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートだった。
ウィルソンは長い声明の中でデンバーの街に感謝を表明し、“次に何が起こるのか楽しみにしている”とつけ加えている。ウィルソンがブロンコスのジェネラルマネジャーやヘッドコーチについて何も言及しなかったのは注目すべき点だと言えよう。
ウィルソンは声明の中で「困難な時期はいつまでも続かないけど、屈強な人はいつまでも持ちこたえる」とつづった。
高給取りのシグナルコーラーと決別することで、ブロンコスは3,900万ドル(約58億6,693万円)を飲み込むことになる一方で、今月に有効になるはずだった2025年シーズンにおける3,700万ドル(約55億6,635万円)の保証金を支払うことを回避できる。それでも、ブロンコスはウィルソンを放出することで、今後2年間で総額8,500万ドル(約127億8,757万円)のデッドサラリーキャップを背負うことになり、これはNFL史上最大のデッドキャップヒットとなる。