JAL、大谷選手「DREAM SHO JET」就航 新千歳の青空舞う
米メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手をデザインした日本航空(JAL/JL、9201)の特別塗装機「DREAM SHO JET」(エアバスA350-900型機、登録記号JA08XJ)が9月29日、国内線に就航した。夢に挑戦する若者を応援するJALのプロジェクト「DREAM MILES PASS(ドリームマイルパス)」の一環で、2026年3月ごろまで国内幹線を中心に運航する。 【写真】新千歳の青空を舞う大谷選手を描いたJAL「DREAM SHO JET」 大谷選手を機体後方に横が約19メートル、縦約5メートルずつ、左右異なるデザインで描き、機体に貼り付けたデカールは左右45枚ずつ計90枚。機内では限定デザインの紙コップ6種類を用意した。 座席数は3クラス369席(X11仕様)で、ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席。就航路線は羽田-伊丹・札幌(新千歳)・福岡・那覇、伊丹-那覇の国内5路線となる。 就航初日の29日は、初便の羽田午前7時20分発の札幌(新千歳)行きJL503便、札幌午前9時45分発の羽田行きJL504便、羽田午後1時発の福岡行きJL319便、福岡午後4時発の羽田行きJL320便、羽田午後6時45分発の福岡行きJL331便の計5便に投入された。 初便のJL503便は、羽田の11番スポットから午前7時25分に出発し、C滑走路(RWY34R)から離陸。新千歳空港には2分早着となる午前8時48分に到着した。乗客には初便を記念し、搭乗証明書がプレゼントされた。 DREAM SHO JETは、JALが27日から始めた夢に挑戦する若者を応援するプロジェクト「DREAM MILES PASS」の一環。同プロジェクトは、JALが夢を追う若者に航空券を還元するもので、大谷選手が高校球児からMLBのトップ選手になるまでの総移動距離89万2440キロ分の航空券を提供する。 スポーツに限らず、音楽など芸術分野、料理など、幅広い分野が対象。物価高や円安で渡航費用がかさむ中、若者の負担を軽減する取り組みの象徴として、DREAM SHO JETを就航させた。
Tadayuki YOSHIKAWA