「人に迷惑かけていい」…お笑いコンビ「バッドボーイズ」清人が語るヤングケアラーへの思い
RKB毎日放送
障害や病気のある家族に代わって料理・洗濯などの家事をしたり、幼いきょうだいの世話をしたりして、子供らしい生活を送ることができない「ヤングケアラー」。 【画像で見る】ヤングケアラーへの思い 福岡市出身で、お笑いコンビ「バッドボーイズ」のボケを担当する清人さんも、目の不自由な祖母の世話や家事などを日常的に行っていた元ヤングケアラーです。 ヤングケアラーとして過ごした体験を漫画にした清人さんは、福岡市で講演を行い、「みんなが自分は100点だと自信を持てる明るい未来にしたい」と訴えました。 ■物心ついた時、すでに母親は不在 バッドボーイズ 清人さん 「自分自身『人間として100点』だと思う方、どのぐらいいらっしゃいますか?」 福岡市で開かれた「ヤングケアラー市民フォーラム」。 ヤングケアラーについて知ってもらい、支援の輪を広げようと企画されました。 バッドボーイズ 清人さん 「物心ついたときにはもう、母親がいなかったんですね」 ■目の不自由なおばあさんとの日々 講師を務めたのはお笑いコンビ「バッドボーイズ」の清人さん46歳。3歳から18歳まで、目の不自由な祖母とほぼ2人で暮らしていた元ヤングケアラーです。 バッドボーイズ 清人さん 「おばあちゃんは目が不自由なので、週に2回病院に連れて行かないといけない。行った後、今度は買い物に連れて行かなきゃいけない。『買い物がようやく終わったな』と思って家に帰ったら、今度はお風呂を炊かないといけない」 ■学業や友人関係・就職にも影響が 本来大人が担うはずの家事や家族の世話などを日常的に行う「ヤングケアラー」。 自分の時間が取れなくなり、学業や友人関係・進学・就職などに影響を及ぼしたり、心身が疲労したりするおそれが大きいのが実情です。 もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるように保障されるべき子供の権利が損なわれてしまうのです。 ■小学6年生の6.5%がヤングケアラー 厚生労働省が実施した実態調査によりますと「世話をしている家族がいる」と回答したのは、 小学6年生で6.5% 中学2年生で5.7% 高校2年生で4.1% 大学3年生で6.2% 中学2年生の17人に1人、高校2年生の24人に1人がヤングケアラーであるという実態が浮かび上がりました。 中には、自分がヤングケアラーであることに気付いていなかったり、一人で悩みを抱えこんでしまったりする子供もいます。
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