「人に迷惑かけていい」…お笑いコンビ「バッドボーイズ」清人が語るヤングケアラーへの思い
■「人に迷惑をかけていい」 バッドボーイズ 清人さん 「『人に迷惑をかけるな』ってやっぱり言われて育つじゃないですか。『恥ずかしいな』というのもあるでしょうし、『情けないな』もあるから心配かけたくない。ちょっとでも悩んでいたら『人に迷惑をかけていきなさい』って言ってほしい。子供にちゃんと『君、100点だよ』『迷惑かけていいよ』ぐらい言える人間でありたいと僕は思っているんです。ヤングケアラーを通してですね」 ヤングケアラーはこれまで法律上の明確な規定がなく、支援も自治体によってばらつきがありました。 ■ヤングケアラーを支援の対象に 今年6月に子ども・若者育成支援推進法が改正され、ヤングケアラーを「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」と初めて明記し、国や自治体が支援を行う対象としました。 福岡市こども未来局 桑野裕史 こども家庭課長 「ヤングケアラーについては家庭内のことなので、なかなかは数字は行政としても把握できていない状況でございます。福岡市ではヤングケアラーにヘルパーの派遣やオンラインサロンを現在取り組んでおります。今後はこの様な市民フォーラムを通じて、市民の方、関係機関の方にヤングケアラーについて広く知っていただきたいと思います」 ■就職してもすぐに介護離職 9歳から33歳まで、母親の介護と家事をしていた高岡里衣さんです。 元ヤングケアラー 高岡里衣さん 「部活したりとか放課後遊んだりとかはあまり記憶になくて、雲ひとつない秋晴れみたいなスカッとした心模様の日って一日もなかった学生時代を過ごしていました」 大学卒業後、一度就職はしたものの、母親の病状が悪化したため、すぐに介護離職した高岡さん。 母親が他界した今は、「元ヤングケラー」として、子供たちの支援に携わってます。 ■「キャリアのフォローアップを」 元ヤングケアラー 高岡里衣さん 「生活困窮とかの面もあるし、後は学習の機会を逃した人のために、学習を再履修をするような機会とか、就職がうまくいかなかったりするので、そういうキャリアのフォローアップみたいなのも必要ですし、昔より支援がいっぱいできているので『使えるものは使う』と思って生きてくれたら嬉しいなと思います」
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