東京ショー、マツダのあの4ドアクーペが秘める市販計画 新型Xの直6搭載?
レシプロのFR? エンジンはV6かV8?
そして違う松田氏があらわれる。 「カッコ良いですね。これ何かただのショーモデルじゃなさそうじゃないですか?」 ── えっ!? どこでそんな話を…… 「見ればわかるじゃないですか。全体のシェープとセンタートンネルの低さを見ると、これレシプロのFRですよね?」 ── まぁ、形はそうですよね。 「エンジンはどうするんですかね? まさかこれに4気筒はないですよね?」 ── うーん、一般論として商品として成立しないでしょうね。 「でも今更マルチシリンダーを作ってコスト回収できるんですかね?」 ── ………。 無言なのだが明らかにノープランではないことが分かった。ノープランなら「そうですよね」で終わりである。 「6気筒か出来ればV8が欲しいですよね?」 ── できれば良いですよね? 「例えばですよ。トヨタアライアンスの中でV6かV8のスポーツユニットを共同開発して共有するってのはどうなんですかね?」 ── いや、それは……。勘弁してくださいよ。偉い人に聞いたら果たして何と説明するかボクも興味がありますんで、もう少し偉い人に聞いて下さい。 この発言で、エンジンについて具体的なプランがあることがはっきりした。
エンジンは新型SKYACTIV-Xの直列6気筒?
そしてまた新しい松田氏の登場である。 「VISION COUPEって市販化前提ですよね?」 ── 売れたらいいですねぇ。 「気持ちとしては売りたいと。でもエンジンが困るでしょう? V6かV8は欲しいじゃないですか? となるとアライアンス内で共同開発とかですかね?」 ── いやそれはまだないです。エンジニアもみんなプライドがありますから、他社製のエンジンをほいほい載せたりはできませんよ。 「でも自社で作って、開発費を回収できるんですか?」 ── できますよ。例えば最新のXとかってヤツの6気筒とかがあったら良いんじゃないですか? 「おお、SKYACTIV-Xの6気筒。それってVですかね直ですかね?」 ── Vだと基礎実験をやり直さないといけないですよねぇ。 「なるほど、そうか固定と変動の固定部分を動かさないためには直6じゃないとダメなんですね? すると3リッター300馬力か、過給して400オーバー?」 ── 馬力の話はまあ色んなものとのバランスなので。 「例えば車両重量ですよね。1.6トンくらいですかね?」 ── いやいや、ハイブリッドとかにしなければそんなにはなりません。 「ってことは1.5トン切り?」 ── ご想像にお任せします(笑)。 「あとは価格ですねぇ。1000万くらい?」 ── いやウチのブランドで1000万はまだ無理ですよ。 「ということは700くらい?」 ── まだ高いんじゃないですか? 「500万円!?」 ── その位で売りたいですねぇ。 「良いですねぇ。100周年(2020年)を祝うに相応しいですね」 ── うーん。100周年にはちょっと間に合わないんじゃないですか? 「なるほどねぇ。で、この4ドアクーペが売れたら、2ドアのヤツもね」 ── ですねぇ。前回のショーに出したヤツ。あれもそろそろ良いんじゃないですかね(笑)