最終話『海に眠るダイヤモンド』澤田が誠だった!SNSでは「こんな美しい土下座のシーンってなかなかない」「家族の修復。泣き過ぎた…」「相関図の名前が変わってる…」の声も〈ネタバレあり〉
再び場面は端島を目指す玲央といずみだったが、いずみはどうしても「軍艦島行き」のフェリーに乗ることができなかった。 遠くから端島を眺めながら「生きてた頃の端島を見たかった」という玲央に、「今は死骸みたいなものだ…」と言った後、「そうか、石炭だと思えばいい」と明るく顔を上げるいずみ。ついに島に渡る決意をしたいずみのため、玲央は船をチャーターし、2人はいよいよ端島へ上陸。 船を出してくれた青年は、「もしかして島の人ですか?」と尋ねる。「銀座食堂の朝子さんだ」という玲央に、青年は「親が端島の炭鉱夫だった。乗船名簿で朝子の名前を見て気になっていた」と告げ、普段は立ち入り禁止の区域に案内してくれるという。 「外勤の詰め所だ」と叫ぶいずみ。すると「一度、外勤の人を乗せたことがありますよ」と青年が言う。「訳アリそうだったけど、何かを置いていきましたよ」と。それは鉄平が朝子のために作った「ギヤマン」だった。 島から戻って、憔悴しているいずみ。宿に当時の映像のデータが届いた。 モノクロの映像を見る2人。鉄平と玲央は…似ていなかった…!!
ついに、鉄平の足取りがわかり、向かう玲央といずみ。長崎市職員の山口(麻生祐未)が2人を出迎えてくれた。「身寄りのない」鉄平は市に自宅を寄贈していたのだった。その頃の鉄平はもう身分も隠しておらず「追われている感じではなかった」と聞いて、安堵する2人。 鉄平は8年前に亡くなっており、遺品は葬儀に来た古賀に渡したという山口。鉄平はボランティアとして老人の話し相手をしたり、花札をしていたという。いずみは「外勤をしてたのね」と微笑む。 端島の思い出が詰まった鉄平の自宅。家のベランダを開けると、そこにはコスモスが群れ咲いていた…。息を飲むいずみ。 映像は幸せだったころの端島に。回想の中では、鉄平が朝子を迎えに来ている。誰もいない部屋には鉄平のつくった青いダイヤモンドが輝いていた。 現代の東京。インスタを始めたいずみに「炎上しないでよ」と茶化す玲央。「片足を棺桶に突っ込んでるんだから平気」と笑ういずみ。玲央はツアーガイドになることを決意していた。 なぜその仕事を選んだのか…「知らない土地を訪れると考えるんだよ。もしかしたらここにも鉄平がいたのかもしれない。そしたら他人とは思えない」と言う玲央。「誰もいなくなっても、玲央が覚えててくれるのね」と嬉しそうないずみ。 SNSでは「鉄平の人生おもしろそう過ぎる観たい」の声も。確かに、全国を転々としながら人助けをしていたであろう鉄平の人生のドラマが観たい視聴者も多いのでは? 脚本の野木亜紀子さんも「幸せな思い出も、辛い過去も、罪も。私たちの営みは必ずどこかへ辿り着く。私たちは未来に何を渡せるのか…そんな想いで綴った全10話、熱いご視聴、ありがとうございました!」と締めくくっていた。
「婦人公論.jp」編集部
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