若林正恭『M-1』バッテリィズのツッコミへの講評が絶賛されるワケ、“じゃない方”芸人の過去と支えになった「大御所の言葉」
前回大会王者「令和ロマン」の2連覇で幕を閉じた、12月22日に行われた漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2024』(ABCテレビ・テレビ朝日系)。M-1史上初の連覇に世間が沸いたが、同じくらい大きなインパクトを残したのが、準優勝を果した「バッテリィズ」だろう。 【投稿あり】若林が賛辞を送った準優勝コンビ バッテリィズは、ボケのエース(30)とツッコミの寺家(じけ・34)が’17年に結成。M-1初エントリーの’18年から’21年までは3回戦進出にとどまっていたが、’22年に準々決勝、’23年に準決勝進出を果し、今大会で初めて決勝進出を決めた。 決勝1stラウンドでは7巡目にネタを披露。暫定1位だった令和ロマンを11点差で引き離し、861点と高得点で1stラウンドをトップ通過。ファイナルラウンドでは惜しくも令和ロマンに敗れたものの、圧巻の“しゃべくり漫才”で審査員の爆笑をさらった。 そんななか、今大会で初めて決勝審査員を務めた「オードリー」若林正恭(46)が、1stラウンドのバッテリィズのネタ終わりに述べた講評が話題を呼んでいる。95点を与えた若林は、エースの強烈な“おバカ”キャラを引き合いに出し、コンビの漫才をこう評価した。 「小難しい漫才が増えてくる時代の中で、なんかワクワクするバカが現れたなと思って。日本を明るくしてくれそうで」 そのうえで、こうも語った。 「あと、寺家さんが漫才のリズムをキープする腕も確かだなと思いましたね。面白かったです」 寺家の手腕を称えた若林に対し、Xではこんな声が上がっている。 《「ワクワクするバカ」という特大のパンチラインも最高だったけど、その後にしっかり寺家さんの技術の高さをはっきり評価したところが一番若林正恭らしさを感じた》 《みんなの注目がエースさんに行ききりそうな中、ツッコミの寺家さんの技術力の高さをちゃんとコメントしてたのがとても若林くんらしかった》 《わくわくするバカって表現も、らしいし、じゃない方にもコメントするのも若林さんて感じでいいなあ 》 ’00年に相方の春日俊彰(45)とコンビを結成し、’08年のM-1では敗者復活から準優勝に輝いた若林。いまやピンでもあらゆるメディアに引っ張りだこだが、そのキャリアは“じゃない方”としてのスタートだった。 「8回目のM-1挑戦で初めて決勝に進出し、脚光を浴びたオードリーですが、当時は相方・春日さんの持ちネタ『トゥース』が’09年の流行語大賞にノミネートされるなど、若林さんは強烈キャラの春日さんに隠れた“じゃない方”芸人としての印象を抱く人も多くいたことでしょう。 また、若林さん自身は’23年6月のラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』で、かつてコンビの漫才についてビートたけしさんからコメントを受けた際、“左側の子(若林さんは)は自分の話すリズムキープと、相方が入ってくる時の間を2個走らせてなきゃいけないから大変だよ。難しいよな”と言われたことを明かしています。 バッテリィズの講評でも、ツッコミの手腕を褒める審査員もいましたが、寺家さんを名指しでコメントしたのは若林さんだけ。強烈キャラの相方としての難しい立ち位置を知っていて、かつて目をかけてくれた人がいたからこそ、寺家さんに今回のような賛辞を送ることができたのかもしれません」(芸能ライター)