やっぱりセブン-イレブン。「コンビニスイーツ」のインサイトを発見するには?
============================== 60歳・女性 選んだCEPは「小腹が空いたとき」 ( 飲食を忘れて読書に没頭していたこと )ことをキッカケに( 平日午後3時を迎えてしまったの )で( 自宅のカフェテーブルで小腹を満たした )という出来事があった。その出来事は私にとって( 脳から胃へ関心のありかが移った瞬間だった )と思う。 ▲ ▼ 私が実際に体験した出来事と比較すると、コンビニスイーツの( ものすごく情報やウンチクばかりを集めたよう )な点が不満だ。より詳細に言うと( おいしいものをただ単純に、舌で味わうという基本を置き去りにしていること )に不満を感じる。 ============================== 今回、私が1番好きな回答です。五感で暮らしているこの方からすると、コンビニスイーツは美味しさを置き去りに、情報を食わせているようです。コラボしました、季節限定です、数量限定です、…確かに「情報」を食っています。ラーメンハゲも似たようなことを言っていたような…? 「美味しい」は当たり前なんですが、当たり前過ぎるがゆえにマーケティングコミュニケーションから欠落しているのでは、という指摘を受けたような気もします。味に自信無いんか?ってことでしょうかねぇ。 ■ その他にも、様々な投稿はあるのですが、以下に収斂されそうです。 あと数円支払えば専門店で買えるほど高い 量が少ない(家族で小分け出来ない、満足出来ない等) 中途半端な贅沢感 味の種類が若者向け 選ぶ楽しみが無い 情報が多い
インサイトが見つかったら
「高い」と言われても、安くすれば買ってくれるのか。「量が少ない」と言われても、量が増えれば買ってくれるのか。ここからは検証フェーズに入ります。 贅沢感を言語化する。若者向けとはどういうことか言語化する。美味しいだけを表現する。とりあえず作ってみる。地域限定で反応を確認してみる。 筆者はメーカー出身では無いので「そんな簡単に言うなよ」という話なのかもしれませんが、こうした「人を動かす隠れた心理」が見えたら、あとはその的に向かって撃つしかないんじゃないかな、と思うのです。 こうした市場の確認~CEPの発見~インサイトの抽出を、多くの企業がすでに取り組んでおられると感じています。その意味では、インサイトは何か?(WHAT)だけでなく、インサイトをこうして発見する(HOW)という事例がもう少し出回らんかな、とは思います。 ■ 余談ですが、本記事で本来は「セブン‐イレブンのコンビニスイーツのインサイト」を調査するべきですが、あえて幅広に設定して「コンビニスイーツのインサイト」としたのは、セブン‐イレブンさんにご迷惑をお掛けしないためです。 CEPについても、(分かる人は分かっていらっしゃったと思うのですが)微妙にズラしています。お菓子じゃなくてコンビニスイーツで良かった。あえてズラしている点、ご理解いただけますと幸いです。 長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。以上お手数ですがよろしくお願いいたします。
松本健太郎