ヤクルト・高津監督と広島・新井監督が特別対談 今季振り返り「打者出身の監督が打つことで悩んで、投手出身が投げることに悩んで。変わったらうまくいくのかな」
広島工高の先輩後輩にあたるヤクルト・高津臣吾監督(56)と広島・新井貴浩監督(47)が6日、大阪市内のミズノ大阪本社で特別対談を行った。ともに現役時代にミズノブランドアンバサダーを務めた縁で初めて実現した。 両監督が現役時代に使用した用具も並べられ、高津監督のグラブを見た新井監督は「小っさ!!」と驚いた様子。「今の投手は握りの癖がバレないように、大きくする選手が多いのに」と指摘すると、高津監督は「(投手の中では)一番小さいくらいかもしれない。球種はバレないだろうなって思っていました」と日米通算313セーブの守護神らしい強心臓ぶりを示した。MCのお願いを受けて、恥ずかしがりながらも、変則の投球フォームも披露。抽選で集まった約70人を盛り上げた。 今季、高津監督率いるヤクルトはリーグ最下位のチーム防御率3・64と投手陣に苦しみ、新井監督率いる広島はリーグ最下位のチーム打率・238と打線に悩まされた。新井監督が「面白いことに(ヤクルトと広島は)お互いにないところを持っているチーム。チームカラーは対照的」と説明。高津監督は「面白いですね。バッター出身の監督が打つことで悩んで、ピッチャー出身が投げることに悩んで。変わったらうまくいくのかな」とジョークを飛ばすと、新井監督は「そうすればストレスも全然違うかも」と笑った。 今季は広島が4位で、ヤクルトは5位。来季に向けて新井監督が「来年は高津先輩と優勝争いをする」と力を込めると、高津監督は「高いレベルで優勝争いをして、最後は僕らが上にいる」と対抗心を燃やした。