「骨髄バンク」にドナー登録したのに提供を断るのはなぜ? Xユーザーが語る「ドナー側のハードル」
白血病などの治療で骨髄移植が必要な患者のため、ドナー(提供希望者)の仲介などを行っている「骨髄バンク」。 X(Twitter)ではドナー登録を行った人や、移植を行った人の体験談が話題になることがあります。特にドナー候補者に選ばれたものの、諸事情で提供を辞退したというエピソードなどは議論になることもあるようです。 ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド【J-CAST出張版】」、今回は「骨髄バンクのドナー事情」について掘り下げます。 ■骨髄提供をしたくてもできない人の事情 骨髄バンクは、提供を希望する人のうち健康状態などの条件をクリアした人が登録され、患者との適合が認められた際に候補者として通知が届くシステムになっています。 しかし、いざ通知が届いても候補者側の都合によって断念せざるを得ないケースがあるようです。Xでの辞退の体験談に注目が集まりました。 投稿したXユーザーは、健康も問題なく、勤務している会社も骨髄提供に理解があったことなどから、「自分は万全の状態で(人助け)できる」と思っていたそう。 ところが、いざ候補者として通知が来たタイミングで、投稿者自身が手術を控えていたほか、仕事が忙しく骨髄提供のための休暇を取りづらくなったため提供を断念することに。投稿者は「タイミングが悪い時でも人助けの機会はやってくることを分かってなかった」と振り返っています。 「骨髄バンクに登録したのに移植を断るやつ何考えてんだ」という人に読んで欲しい、辞退したドナーの話「タイミングが悪くても人助けの機会はやってくる」 - Togetter Xでは「私もドナー断ってしまったのだけど、仕事的に繁忙期には休めないって思ったのと、ドナーが来たタイミングで体調が悪かったからなんだよな」といった似たような形で辞退したという人の体験も複数寄せられました。 また、それぞれに事情があって提供を受けられないことがあるという事実を踏まえた上で、それでも「(都合を合わせることが難しいから)無責任にドナー登録なんて出来ないわ!なんて考えが広まらないで欲しい」「むしろ軽いノリで皆登録したら良いと思うわ」と登録を勧めるユーザーも少なくありませんでした。 骨髄提供したいという意志があっても、現実的なハードルで提供ができないというパターンもあるのだ、という事情を周知するきっかけになったようです。