「会社を背負って仕事もゴルフも全力投球です」ミキハウス・前田将吾さん【会社員ゴルファー紹介】
会社が背中を押してくれる
「最近は子供も生まれたことから練習時間は工夫していますね。普段は娘を寝かしつけた後、夜10時頃から1時間ほど練習場で球を打つ程度です」 とはいえラウンドは早朝ハーフも含めると月2~3回と意外に多く、関西ミッドアマなど平日開催の競技にも出ている。22年には播磨CCの理事長杯で優勝しているというが、どこにそんな余裕があるのだろう。話を聞くうちに同社の企業風土が大きく関係していることがわかった。 同社は柔道の金メダリストである野村忠宏ほか、空手の清水希容、レスリングの文田健一郎、カヌーの羽根田卓也など、多くのアスリートの支援を続けており、スポーツへの理解が深い。それもあり、有給を取って試合に出るようなことが重なっても、社内にネガティブな空気は一切流れないという。 「スポーツに懸ける若者の夢を応援することは、子供たちにいつも大きな夢を追い続けてほしいと考える弊社のポリシーと重なっています。だから今年、ミキハウスが京都・滋賀オープンゴルフ選手権のスポンサーになったときは会社を代表してプロアマに参加させてもらいましたし、昨年、ホームコースでインタークラブ(クラブ単位の団体戦)に出たときは、会社がユニフォームを用意してくれました。そういったこともあり、仕事はもちろんのことゴルフも会社を背負っている思いが生まれました」
太鼓の叩きすぎはゴルフに悪影響?
仕事にゴルフに全力投球していると目を輝かせる前田さんは、先述したとおり同社硬式野球部の応援団員も務めている。都市対抗野球大会へ今年で4年連続出場を果たした野球部の応援だって、もちろん全力。「全力で太鼓を叩くと右手が強くなりすぎて、ゴルフに影響が出てしまうんです」と頭をかくが、それでも一切手抜きはしないという。それぞれが目標を持ち、互いを応援し合うという風土が社内の結束力を生んでいるのだろう。前田さんのゴルフもまた、社内の仲間たちから応援されている。 「私の目標とするゴルファー像は、周囲からリスペクトされるゴルファーです。それとどんなコースへ行っても70台で回れるようになりたい。そのために全力投球を続けます」 その表情は限りなく明るい。前田さんが出場するアマチュア競技に、応援団のノボリが立つ日も近い⁉